なるほど、これはBMWだ
せっかくなので、同じエンジンのMINI COOPER Sに207GTの印象がほやほやのうちに試乗することにしました。
この車のファニーな外観に惑わされてはイケません(^_^;)
タックインの鋭さは、パワステがかなりクイックでサスペンションの圧倒的な剛性感も伴い、ブレーキングによる荷重移動は事実上無用なのではないでしょうか・・・タイトコーナーにセコンドでアプローチするとアクセルペダルを戻すだけでインに1m位ワープ(瞬間的水平移動)します(^_^;)。
DSCをOFFにして、例のアクセルペダルを踏むことによってアンダーを出してコントロールするコーナリングを試みましたが、それには少なくとも207のシートが必要です。たとえそうだったとしても、その時のスピードはとんでもない次元になっているでしょう。
スカイライン350GTレクサスIS350の試乗と同じコースだったのですが、ボディーや足回りの剛性感のせいで雰囲気はむしろあちらに近い物があります(BセグメントのFFではなくて)。あのシャープなタックインから心配される高速での落ち着きもむしろ充分なのです(これが不思議です)。
パワーのある(ねじれに強い)競技用のスラローム(回転)のスキー板で整地された固いバーンをいい荷重ポイントでアプローチできると板のパワーで逆に内側に吹っ飛ばされそうになる事があります。
ですからパワーのある板を踏むには脚力が必要になります。それに耐えられない場合は、板がズレてくれないとターンが成り立たないので、エッジの角を落としたりするのですが、今回のプジョー207GTやMINI COOPER Sは「エッジングが外れる」時が漸進的ではないわけです(エッジングしている時のコーナーは文句なしですが・・・)
今これを書いていて分かったのですが、この手の車はエッジングのターンを楽しむようにドライブすればいいのですね(^_^;)今の相棒のストリームでの「エッジがズレるターン」が面白いので、それを他の「スキー板」でもやりすぎですね・・・
そういう意味ではCOOPER Sはあえて16インチでもいいかもしれません(限界時が分かりやすい?)。
内装は先代のテイストを踏襲していて、私のようなハンドリングチェッカーよりもおしゃれなお姉さんがこれをセレクトする方が似つかわしいのですが、この車はけっこうジムカーナで威力を発揮するのでは・・・LSDあるのかな(^_^;)
エンジン音は、チューニングが違うとは言えプジョー207GTと同じエンジンにしては全域で太く、アドレナリンを誘発します(足して2で割ればちょうどいい?)。207GTにくらべて、こちらは私のかつてのパートナーだったレガシィRS-RAに近い「ターボ」でした(ラグは少しですがあります)。力の出方は207の方が好みですが、MINIは高速巡航もこなしそうですね。
本当にこの車はファニーな外観と内装に惑わされてはなりません。この車をRX-8と比べる記事があったとしても、興味を持って見ることになるでしょう・・・言い尽くされていますが、この車もやはりBMWなのだという評価に私も共感します。
デミオやフィット、あるいはスイフトにもバージョンを追加してこれら(MINI、207)をマークして欲しいとは簡単には言えません。彼らにBMWに対抗しろというのは当たらないと思います。ベースの1300、1500の気持ちよさで勝負して欲しいと思います。でも、SUZUKIがスイフトの2000をやるなら、まさか邪魔はしません(その場合3ドアが必要?そうでないと207&MINIにはきびしいのでは)。
ところで、MINIと207のバリエーションがやはりライバルになりそうです。
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