4年間、スポ少で野球を教えてきました。
私自身は中学までの経験しかありませんが、幸い前半の2年は甲子園経験者の方の横でコーチをさせていただきました。チームにとってはお釣りがくるような経歴ですが、本当に多くの事を学ぶことができました。
今はネットで、スポ少の指導経験がある方の情報を共有することができます。
でも、バッティングの事であまり目にしないポイントがあると感じています。
フォローでバットのヘッドがピッチャーを向く時、バットは水平
これは、プロに限らず少年野球でも成り立つことだと思います・・・
すくってもいいのか、いけないのか・・・というよりも、良い打球はフォローでバットが「ここを通っている」の方が分かりやすいのではないでしょうか。
「フォローでバットを放り出すように」
これも新鮮に感じました。どなたの言葉でしょう・・・
王さんです。(先日の高校野球100周年の始球式は感動しました・・・)
「放り出すように」は33分付近で話しています。古い映像ですが、この偉大なバッターのバッティングについての言葉はかなり参考になると思います。
貴重だと思うのでサマリーを示します。
- 貪欲に取り組むべき。ダラダラしていてはいけない。
- 指の付け根くらいで握る(手のひらではない)→手首がよく動くように
- 前の手(右バッターの左手)の中指、薬指、小指で握る。(後ろの手は親指の付け根で押す感じ)
- バットは短く持つ。
- 構えではできるだけバットを軽く持つ。
- 〃 ひざを軽く曲げる。
- 〃 両母指球に荷重する。
- 〃 前の手でカサを持つイメージ(後ろの手は添えるだけ)。
- 獲物に襲い掛かる前の豹のように待つ(力まない)。
- バッティングは全部足の内側の意識
- トップの手の位置は弓を引いたときの手の高さ
- ステップでは前のお尻のえくぼをピッチャーに向けて出す(ステップで腰が開かないように)。
- ステップ後、後ろのひざをぐっと締める(=前のひざにぶつける感じ)。それがスイングの始動。上体から始動するのではない。
- ステップ後、ヘッドが肩より下に下がらない意識(結果ではなくて)。
- 後ろの肘はへそに来るくらい締める。
- インパクトでは曲がっている後ろの腕をフォローにかけて伸ばす。空手チョップ(掌は上)のように。刀で切るように。
- どのボールも全部打ちに行く。見送るのではなく、途中で打つのをやめる。
王さんは終わりに「バッティングの神髄」として
「相手の力を利用する。全部自分の力で打つのではない」としています。
(⇒はじめは力を抜くべき。)