アウディ TT 2.0TFSI

軽い。そしてうらやましい。

アウディTTクーペ 2.0TFSI(FF/2ペダル6MT)/3.2クワトロ(4WD/2ペダル6MT)【試乗速報】の画像

もう乗ってしまいました。さすがにFFの方ですが。静岡でのマツダスピード・アクセラの試乗は物足りなかったので、地元のディーラーに試乗車が用意されたら試乗を頼んでおいたのですが、TTの方が先になりました。

こちらのアウディ・ディーラーの店長は、まだ店舗を間借りしている頃にオールロードクワトロに乗せていただきました(絶対買わないように見えたであろう私に)。伺う時はいつもご無沙汰にもかかわらず、今回もお客さんで忙しい中(アウディ調子よさそうですね)、無理して昔のお話しにも付き合っていただきありがとうございました。

試乗はフォレスターにレガシィSTIのレカロシートをビルトインしているというセールスマンに案内していただきました。A3の時もそうだったのですが、「ここのS字行ってみましょう。」と、面白いコースを案内してくれました。最後の土手が工事だったので、私もポイントにしている工業団地内のコースを追加で案内していただいたときは、おもわず苦笑してしまいました(^_^;)

ちなみにすぐ近くにレクサス・ディーラーがあるのですが、そのようなコースの案内はありませんでした。GSの時に私が無理やり同じ場所をリクエストしたのですが、それに対して「ここは試乗にはいいカーブだ」というような反応はありませんでした。

この車のデザインについてはあちこちで議論されていますが、少なくとも私はこのデザイン変更を「堕落」とは思いません。

ひとつは、私は単純に「つり目」のほうが好きなのです(^_^;)。「SVXは垂れ目でしょ・・・」と思われた方は鋭すぎます。あれはそういう次元ではないと誤魔化させて下さい・・・

もう一つは初代の成功で、TTはデザインにおいて一定の役割を果たしたとしていいのではないでしょうか。今回のTTはデザインの提案という使命は科せられていないと考えるべきだと思います(R8の継承)。

率直にリアはケイマンよりいいと思うのですが・・・

200PSのFFは、相手にとって不足はありませんでした(^_^;)。「ジムカーナ練習会に初参加」以来、フロント荷重下でのターンインとブレーキペダルからアクセルペダルへの移動を早くするメニューを「明日のためにその一、その一・・・」とやってきたので、その成果を披露するにはもってこいのステージとなるはずでした。

私はこれでもアウディには縁があるのです(所有したことはありませんが・・・)。妻が結婚前からアウディ80に乗っていましたし、実家もA4に長く乗っていました。デザインはまるで違いますが、室内の空気とでもいうのでしょうか、私の心理が反応する領域ではかつてのそれと近く、しっくり来るのです。店長さんが言うには、アウディは昔から香りを担当するスタッフがいるのだそうです・・・

はじめのレーンチェンジで、今までのアウディから、あるいは成り立ちの近いフォルクスワーゲン・ゴルフGTIとは別物のシャープさに驚きを隠せませんでした。カーグラフィック誌は「”切り始めた瞬間から気持ちよくレスポンス”する・・・」としていましたが、全くその通りです。例の電動パワステは正確かつインフォメーションも豊富でそのシャープさをサポートします。

なぜ、GTIもこうしないのかというのは、むしろエンジン音の方かもしれません。GTIのターボエンジンは長男にダメ出しをされてしまったのですが、TTなら大丈夫だと思います。Sトロニック(DSGより改名)のキックダウン時には心憎い「吹かし」が入るのですが、このときの「フォワン」はくせになりますね。是非GTIも・・・

そうであれば、文句などなさそうですが、前述のトレーニングをもってしても、私はTTを踊らせることは出来ませんでした(^_^;)

ひとつは、車重の「軽さ」です。荷重移動は逆に一瞬にして戻ってしまうのでしょう。ロールもせず横に吹っ飛ぶようなレスポンスは、私のストリームで「ググ(ブレーキ)、トリャー(転蛇)、ジワー(アクセル)」とやっているのとはリズムがぜんぜん違います。

もう一つは、パワーです。「FFも踏んで曲げるんだー」を越えるパワーです。最初の右カーブは馬の背のような交差点で左が溝だったのでちょっとヤバかったのですが、それを助けてくれたのはブレーキでした。ここでも軽さが効いていたのでしょう。

最後のカーブでも踏んで曲げることはできませんでした・・・カーグラフィック誌の欧州リポートによるとクアトロとの差について「最後の最後で積極的に向きを変えられるか、アンダーが強まるかの違いだけ・・・」としています。今の私はクアトロではなくFFの方をうまく曲げてみたいと思うようになりました。これはジムカーナの練習会に参加して一番変わったことかもしれません・・・

TTに乗ったちょうど同じ日に、マツダから「マツダスピード・アクセラ、試乗出来ます・・・」という電話が来ました・・・(笑ってしまうほどのタイミングです)。今週末、是非試乗して比較したいと思います。

前述の私のアウディ歴(所有歴ではなくて)からすると、このブランドからこのスポーツが出てくることはむしろイメージしにくいのです。もしかしたら、踏んで曲がらないのは、アウディのフィロソフィー・・・日本では245のタイヤはオーバーなのでは?だけで済むのか、MSアクセラが教えてくれるでしょうか・・・

もう一つ、「踏んで曲がるFFはこうやるんだよ。」と、このようなコンセプトで腰が重くなったように見えるHONDAに真髄を見せてほしいと思うのです。アウディがTTを作るなら、ホンダの方がよりFFスポーツを作る資質があると思うのですが・・・

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