カーグラフィック9月号は軽のジャイアントテストが行われています。私が試乗したモデルのインプレッションとすり合わせてみたのですが、どうもいつもと様子が違うのです・・・
TanaCar.net的には「乗り心地」と「ハンドリング」が主要項目になります。
「乗り心地」の項では、軽の使われ方を考慮して、「絶対的にソフトなセッティングで、できるだけフラットな姿勢を維持してくれる」ことを「よい乗り心地」としてテストされています。
この項目のウィナーはスズキ・ワゴンR(私は乗っていません)でした。「しっとりしている」という表現はこのサイトでも使ったことがありますが、車格が大きく感じるような重めの乗り心地を備えているようです。それでいてヒョコヒョコする感じは薄いとしています。
次点はホンダ・ライフでした。「常にフラットな姿勢を目指しつつ、不快なバイブレーションもかなり消し去っているがワゴンRに比べると硬めの乗り心地だ。」TanaCar.netではこちらを良しとしそうです。
ダイハツ・ムーブカスタムRSは「がっちりしたフラット感志向の乗り心地ながら、接地感の希薄さや大きなタイやなりのインパクトが気になった。」とされました。
私が乗ったのはカスタムX-Limitedだったからでしょうか。このようには感じませんでしたが(いくらなんでも16インチは・・・)。
スズキ・セルボもこちらのサイトではあの引き締まった乗り心地はむしろ歓迎できます。ただパワステが・・・(後述します)。
「ハンドリング」ですが、今回のCG誌の評価基準を確認する必要があります。
リポートでは、軽に求められるハンドリング性能は近所に気軽につっかけられるサンダル、それも必要に応じて全力疾走も不可能ではないスポーツサンダルのような性能が求められるのでは、とされています。
それで、今回のCG誌のジャイアントテストでは、「ワインディングロードを攻めるのではなく常識的なペースで山道を走った時の特性を重視する・・・」としています。
これを読んではじめは違和感を覚えました。ワインディングを攻めないでハンドリングを語るの・・・話は最後まで聞くものです(^_^;)
ちょうどこの夏は、私はそのスポーツサンダルを履いています(私の誕生日に子供たちが選んでくれた?ようですが、そう言えば今まで私のサンダルってありませんでした・・・)
「つっかける」ときは確かに快適です。そしてCG誌が言うように、これでダッシュやサッカーをやって「ちょっとグリップが・・・」と言うのは当たらないですね(それならスニーカーを履くべきなのでしょう)。
ジャイアントテスト(軽)ではハンドリング・ブレーキの項目で、いわゆる「エルクテスト」(ダブルレーンチェンジ)で「危険回避性能」を評価しています。
この項目で高得点だったのは三菱iでした。急激な挙動変化に見舞われることは一度もなく、大げさな挙動変化でもリアのスタビリティは確保されているとしています。
満点としなかった根拠として「一般道でステアリングの路面感覚が乏しい」と指摘しています。リアエンジンなのでいっそノンパワーでも・・・
セルボのハンドリングの正確さはノミネートされなかったホンダ・ゼストと覇を競うと評価されています。ただ、CG誌がエルクテストで弱点として挙げた点で私もセルボのパワステの手応えを受け入れられませんでした。
「微舵反応が特別シャープとはいえないのに舵が効き始めてからの姿勢変化がかなり急激で、リアバウンドストロークの限られたリアが接地を失いやすく、場合によっては機微な修正舵を与える必要に迫られるのだ。」これが私にとっては受け入れられなかったのです。
代わりにムーブのパワステがここに備わればいいのにと感じます。微舵域からの手応えは私の乗った軽の中ではベストですし、ソニカがこうなら・・・と思うほどです。
今回浮き彫りになったのは、私にとってパワステの手応えは最も大事なポイントだということです。CG誌はムーブカスタムRSのダブルレーンチェンジで「トー変化によって無理やり安定方向にしつける不自然さがつきまとう」としています。あのボディーでは仕方ないのではと思うのですが・・・
しかし7割方のペースで山道を流す際余計な事を考えないで済む安楽さも持っていたとしていますが、これは前述のパワステの出来があればこそです。
総合ウィナーのワゴンRは、「限界的なスピードでもフロントだけが逃げるのではなく、リアが滑らかにフロントの軌跡を追従してくれるのもコントロール性を高めている。」これって相棒のストリームと一緒じゃないですか。これでパワステもそうなら・・・
「やたらと腕を動かさなければならないことと、路面感覚に欠けること・・・」逆に言うとスズキはあとはそこをやればいいということになります(スイフトにもプラスになるし)。
ホンダ・ライフにはストリームについて書いたの?と思うような記載がありました。
「ステアリングの剛性感が印象的で・・・(この剛性が高いというのは)ステアリングからラックギア、タイロッドを通じてタイアまで、ドライバーの意図が正確に伝わるということである。」
現行のホンダは皆こうなのでは・・・
意外だったでしょうか?ホンダのステアリングの剛性はいいですよ。走るといいんですけどね、ホンダ。でも、「乗ってみたい!」と思わせる力はデザインの仕事だと思うのです・・・
今日コンビニでこれと同じ色で、やはり気合いの入っているのを見ました。
デザインはこの感じに戻りましょうよ・・・
以上、自分の備忘録も兼ねてまとめました。スバルはどうした?ステラがノミネートされていたのですが・・・武士の情けでそっとしてあげてください。
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