ようこそ!新世代ディーゼル

今回の東京モーターショーでMercedes-Benzのディーゼルモデルが2006年中に日本に導入される事が発表されました。

西ヨーロッパではディーゼルは”新車販売の半分”に達する勢いで、フランスでは”7割”に届かんとする勢いだそうです。これは環境にやさしいというだけでなく純粋にファン・トゥ・ドライブだからという分析もありました。

http://www.drivingfuture.com/auto/benz/u3eqp30000002nao.php(Driving Futureより)

これは最新のディーゼルではコアテクノロジーである燃料噴射装置の大手、ボッシュのプロパガンダであることは否定できませんが、欧州で販売されている最新のモデルは、少なくとも「おそい」「うるさい」「黒煙を吐く」ことはないようです。

ここでも言われているように、エンジン回転を上げて走ることが少ないほとんど大多数の人にとっては、”実はディーゼルの方が向いている”かもしれません(少なくともうちの家内は”言われなければ分からない”筆頭でしょう)。

日本に導入されるということは、現在の排ガス基準(懸案の粒子様物質、窒素酸化物)をクリアするという事です。今は、軽油も硫黄が少ないものになっているようです。

メルセデスが導入するというところに、私はAクラス導入によるコンパクトカーの隆盛を重ねずにはいられません。あの頃、小さい高級車という選択枝がなぜないのかと疑問に感じていたところにメルセデスは応えてくれました。懐疑的な声が支配的でしたが、元々小型車が得意な日本の各メーカーは、日本で最もブランド力のあるメルセデスが出したのだという御旗の元にラインアップをひろげていきました。ヒエラルキーから開放された自由な人たちはこれらのコンパクトカーにシフトしていったのです。

またもや賽はメルセデスによって投げられるのですが、私は”マツダ”にチャンスがあると思います。すでに欧州で最新のディーゼルを販売しているのだから、CVTと組んだモデルをいち早く導入することによって、トヨタのハイブリッドに対抗する「エコブランド」にいっきにのし上がることが出来るかもしれません。

奇しくも、メルセデスと最古参を争う”プジョー”も東京モーターショーにディーゼルエンジンを出品していました。もし、プジョー407のワゴンにディーゼルが設定されれば、スバルのB9トライベッカーの顔が実車でも馴染めなかった今(こっちの顔の方がいいのでは・・・

)、次の自分の車の第一候補になりそうです。

今度のジュネーブモーターショーに出すようですね、スバル。

「地球温暖化のためにあなたができる事があります・・・」とこの暖冬で「おかしい・・・」と感じている人たちに乗っていただきましょう、日本でも。 — [Tanac] 2007-02-12 22:33:07 (月)

-Tanacさん。ディーゼルエンジンよくわかってません。良いイメージ→軽油だから安い、燃費がよい、低速トルクがある。悪いイメージ→排気ガス、スピードが出ない(出す必要ない(笑))。番外編→排気ガスの匂いは好き という感じです。一番疑問点は日本では都がディーゼル車を規制しており、あまりいいイメージがないのですが、欧州では逆に評価されてます。エンジン開発の差でしょうか?ご教示頂ければ幸いです。 — [Mashi] 2007-02-16 21:40:47 (金)

-Mashiさん、簡単です。ヤナセに行って乗ると一発です(E320CDI)。

東京都とEU、例えばだれもレジ袋なんか使わないドイツとどっちが環境の事を考えているのでしょう・・・向こうは「プレミアム軽油」があるそうです。

早く乗った方がいいですよ、根底から覆させられますから。E320CDIのEクラスの中での位置付けは、レクサスGSのハイブリッドにちょうど当たります(ホントです)。

残念なのは、日本勢は出遅れているのではないということです(なのに日本に導入しない・・・)。日本車初の欧州エンジン・オブ・ザ・イヤーに輝いたホンダですが、それはディーゼルでの受賞です。

レクサスISターボディーゼル(6MT)もあるんですよ。

早い者勝ちなのに・・・ミニバンからセダンに引き戻すのに、団塊の方々にも。

ホンダがやる気ないなら、この水平対向ディーゼル先に入れちゃえ!

これの、アウトバック、フォレスター、B9トライベッカ・・・対象はいくらでもあるのだから・・・でも本当にやってほしいのはB4ターボディーゼルMT(もし出たらこれでジムカーナ行きますよ。大トルクで4輪ホイルスピン・・・)– [Tanac] 2007-02-16 22:03:06 (金)

-これじゃ答えていないですね(^_^;)

都知事がそうしたから、そのレベルで答えますが、あのビンの中の煤が気に入らないわけですよね・・・メルセデスのディーゼルのマフラーに白い布を当ててもまったく黒くならないそうです。それならいいはずですよね。

あの時も感じたんですけど、小さいのが細々やっても、整備不良の大型トラックが長い上り坂で「ブオー」っとばら撒けば台無しですよ・・・役人ってきめ細かく仕事しませんよね(してもしなくても評価が同じだから・・・)。ああいうのだけ締め出せばいいのに。

新しいボルボやメルセデスの大型トラックあたりは宇宙船みたいな音がしますよ。あれなら上り坂で後ろに付くの全然イヤじゃないですよ。

政治をする人は自分で運転して通勤するべきです。そうすれば、ズレないと思うのです。あの渋滞の中運転すれば、如何にエネルギーの無駄かイヤでも感じるはずです。後ろで寝てちゃダメ(そうやって何に備えているのか・・・)。みんなと同じ空気をすわなくちゃだめですよ(遠山左衛門尉様もそうしてたじゃないですか・・・)

新しく知事になった人も、是非!こちらでは、県庁関係が15分ずつ半分ずつずらせば、渋滞解消!というか駅前すぐに県庁があるのがおかしいんですよ(市役所もあるけど、都市計画の専門家にはどう見えるんだろう、あの駅前)。跡地は水族館と親子カフェは入れてください・・・ — [Tanac] 2007-02-16 23:42:42 (金)

-Tanacさん ありがとうございます。ディーゼル車ちょっと注目してみます。試乗ですか・・・・ ちょっと恐縮しちゃいますね~ 完璧にヒヤカシに見られちゃいますよ。   E320CDI、webで見ましたけど840万円・・・・高け~  でも、1,600回転~2,400回転で最大トルク55.1kgですか。ほぼアイドリング状態から、いきなり 『ドンッ!』と背中を押すような感じなんでしょうね。ちょっと高すぎですよ・・・ やはり日本車に頑張ってもらうしか、購入検討の範囲にならないですね。日本はハイブリットなのか、ディーゼルなのか?ヨーロッパにもハイブリット車の普及を、日本にもディーゼル車の普及を期待してみたいですね。ん、ディーゼル車+ハイブリット車って組み合わせはできないんでしょうか? — [Mashi] 2007-02-18 09:39:20 (日)

-あ、もとい。そもそもこのディーゼルエンジンであれば電気モータのアシストは要りませんね・・・ — [Mashi] 2007-02-18 09:47:56 (日)

-Mashiさん、ありがとうございます。それを言われると、このサイトの試乗すべてが冷やかし・・・(^_^;)

いえいえ、少しでもお役に立てればと(でも、最近カーグラフィックの絶賛がなくてもリポートしていますね・・・)

もう一つマークすべきは、プジョーのV6(ターボディーゼル)ですが、メルセデスに是非張り合って欲しいと思います。

ハイブリッドVSディーゼルは議論の余地がないと思います。乗っていただくのが一番ですが、電池のリサイクル問題と、「重さ」だと思います。日本車は軽量化でリードしているのではないでしょうか。であれば、それにディーゼルが組めば・・・

水平対向ディーゼルって実は凄い話なのかもしれませんね。ポルシェにOEMしてあげたら・・・調子に乗りすぎですね(^_^;) — [Tanac] 2007-02-19 10:38:53 (月)

-ヨーロッパでのディーゼル比率が高く、出来もいいとは聞いていたので、関心があったのですが、いかんせん、日本市場ではMT同様、選択肢がありませんでした。新しもの好きの日本市場はハイブリットを選んだということだろうと思います。ディーゼルに対してはご指摘のようなミスリードもあったとは思いますが、環境を考えたら日本と欧州で全く逆の結論になったってのは面白いですね。水平対抗ディーゼルは出たら試してみたいです。まあハイブリットもディーゼルも化石燃料を使う以上、過渡的なものでしかなく、どっちでも環境負荷はさして変わらないのじゃないでしょうか。(ミもフタもない言い方ですいません。)どちらかを選ぶ行動自体には意味があるかもしれません。燃料電池でさえ車載するにはトータルの環境負荷は現行技術とさして変わらないとの説があります(水素を取り出すのにエネルギーがかかるからです)。エリシオンの項で書かれていたことにつながりますが、結局完全な代替技術が完成しない限り、「何をどこまで我慢するか」でしかありません。現状、新しいディーゼルは環境と楽しさのバランスにおいて非常に妥協点が高いとはいえるのでしょうが・・・。環境に対してクルマ好きに出来ることは「クルマをやめること」? 理論的にはそれが一番になっちゃうのですが、それも困るのでまずディーゼルの啓蒙をしましょうか。 — [IR0430] 2007-02-21 22:56:48 (水)

-IR0430さん、ありがとうございます。私も、静岡のヤナセで旅の恥はかき捨て、という感じの試乗でしたから実際は簡単ではないですよね。

ちょっとよそ行きの表現になっていたかもしれません。 環境意識が高いドイツよりフランスの方がディーゼル比率が高いのはどういうことなのでしょう?

私は現行EクラスはCDIしか乗っていないのですが、かなり楽しいスポーツセダンでした。

MTでないなら、トルクフルな方が好みなので(回さなくても楽しい)、「環境にいいから」をなしにしても新世代ターボディーゼルを積極的に選びたいと思います。運転が楽しいから選ばれているのも大きいのではないでしょうか。そうなると、今の日本ではより難しい?そこが悲しいですね・・・

ターボディーゼルtuned by STIは充分成り立つし(MTもあれば、まずセレクトしますね)、新世代ディーゼルは昔のとは違うんだというメッセージになると思います。 — [Tanac] 2007-02-22 18:22:32 (木)

-クルマ好きの間ではかなり前から欧州車のディーゼルはいいと言われていて、クルマ好きと一般ユーザーの認識にかなり乖離があると思います。このあたり、環境のためにクルマ好きが出来ることのヒントもある気がします。20年ぐらい前、プジョー205のディーゼルをNAVI誌が絶賛していましたが、日本車も追いついている(追い越した?)のは喜ばしい限り。なぜ日本でもっと宣伝しない?HONDAもトヨタも日本に入れないならやっぱ水平対向ディーゼルですかね。でもスバルだけではマーケットインパクトが小さすぎます。SVXと同じく(失礼)、一部の趣味で終わりそう。やっぱりトヨタにはハイブリットだけでなく、ディーゼルも入れてもらいたいものです。ただ最近のディーゼルおっしゃるように排気の微粒子が見えないほどになったわけですが、粒子が小さくなりすぎて滞空時間が長いのかフィルターにつかまりにくいのか、喘息への悪影響が出ている話もあるようです。この辺のアセスメントはしっかり必要ですね。 — [IR0430] 2007-02-23 08:10:53 (金)

-最新の流れとして、カーグラフィックが書いていたことですが、ドイツ勢は次のアメリカの排ガス基準をclearするブルーテックディーゼルというのをもう開発しているとのコトです。残されていた課題のNOxが、ガソリンと同等になっているようです。

この動きの大事な事は、ドイツ勢はアメリカの乗用車市場でディーゼルを売ろうとしているということですね。それは日本の次の基準もクリアするので、日本にも追加の対策をせずに入れる事が可能です(基準が厳しくなっても、やーめた、にならないわけです)。

ホンダも先日clearしたという発表がありましたね。

いまちょっと見ていたら、ボルボやメルセデスの大型はすでにclearしているという記載がありました・・・これを使っている企業は素晴らしいですね・・・こちらでは、シャトレーゼの工場があるのでボルボのトラックが多いのですが、ホントなんか不思議な音がしますよ(ギュウィ~ン)今度すれ違う事があったら窓を開けて聞いてみる価値ありますよ。大丈夫ですよ、煙は出ませんから。 — [Tanac] 2007-02-23 10:57:14 (金)

-温暖化問題にも国際政治学の観点が必要なのかもしれません・・・http://tanakanews.com/070227warming.htm

ここでは、二酸化炭素を直接深海や地中に戻す方が16倍もコストがかからないという報告を引用しています。メルセデス&BMWがFR用ハイブリッドの開発で提携、というニュースも流れています。

この問題は、総合的な観点が必要なのかもしれません。 — [Tanac] 2007-03-03 12:54:00 (土)

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