Nakasa’s アコード・ユーロR

日本には、こんなにすばらしいFFスポーツセダンがあった!

そもそも、ここまでしてユーロRに乗ってみたいと思うようになったのは、アルファ159のMTに試乗した所為かもしれません。シフトチェンジによって得られるエンジン音を含めた運転のリズムは、ほかでは代えがたい「心地よさ」でした。

うちの子供たちも5歳と3歳となり、ポケモンの影響で「ジャガーと鷲はどっちが強いの?」といった質問に答える毎日ですが(シロナガスクジラとライオンは事実上戦わないんだよ・・・)、人間蚊取りホイホイ(人の分まで蚊に刺される)の長男と妻はキャンプやバーベキューというキャラではないので、妙に荷物の多い乳児期を終えた我が家にはミニバンは要らないのです。

(ところで「ジャガー」がなんで出てくるのかですが、私がお世話になった秘密戦隊ゴレンジャーの末裔の獣拳戦隊ゲキレンジャーという番組に動物のジャガーが出てくるのです。この子達に動物のジャガーが前に付いている車があるというアピールのチャンス?意味ないですかね、「スバルとジャガーとどっちが強いの?」になるだけ・・・)

維持費を抑えたいので、相棒ストリームの後継となるべきMT車は2LのNAまでになります。スバルEJ20とホンダKA20が日本にはあります。ところがユーロRの試乗車は県内のディーラーにはなく、頼みの静岡にもありません(^_^;)

サイト「euroR-RED」様の掲示板のフレンドリーな雰囲気に甘えて、試乗希望の書き込みをしたところ、Nakasa様の愛車の写真が返信されました。私がユーロRに感じる唯一の懸念を、MUGENのエアロパーツが見事に払拭していました(ノーマルアコードのグリル・・・始めから無限のグリルのような感じの方がいいのでは)。

モディファイされた「マシン」の試乗はTanaCar.netでは初めてになります。TEINのダンパー、メカニカルLSDがどのような乗り味になるのか、興味は尽きませんでした。

舗装の不整と踏み切りがいきなり迎えてくれました(^_^;)、私の経験した一番足が固いクルマはかつての相棒、レガシイ RS type RAですが、それより一枚も二枚も上手です(^_^;)しかし、ボディー剛性が高いのでしょう、ショックは一回で済むので、逆に期待が高まってきます。

意外だったのは突き上げ時の「」でした。感じる固さから予想される音よりかなり小さいのです。ダンパーはモノフレックスに変えたそうですが、音はこちらの方が小さいそうです。

個人的には、ノリ味がしなやかなのに突起を越えたときに急に大きな音がするのがかなり苦手です。

軽量フライホイールによって、発進時にちょっとアクセルを踏んだだけで「フォワン」となります(一応相棒ストリームと同じKA20のはずなのですが・・・)また、SPOON製のシフトはとても小気味良く決まります。FFなのにRX-8にも劣らないのでは・・・ちなみに強化クラッチということもあって、2~4回エンストしました(^_^;)。クラッチに慣れると、間違った3速発進もできるほど下がフレキシブルです。

1.5wayのLSDに少し慣れると、FFのはずなのに登りでも「アンダー」を感じないのです(本当です)。

「高速カーブではロールが始まるまでの最初の所でアンダーを感じますよ。」とNakasaさんが案内してくれましたが、そう言えばこのクルマ、ロールしない・・・Nakasaさんによるハードコーナーで助手席で最初に準備した「構え」の角度が違うんですよね・・・(普通、斜めにくる所ですが真横・・・)

低めのギアを選んでいる場合、アクセルオフによる荷重移動すらこの車には要らない事がほとんどでした。この手のクルマをドライブする場合、相棒ストリームでやっていることはやりすぎになる事に気付かせてくれました。もっとデリケートに・・・

それに少し慣れてくると、予想外に軽いパワステ(ストリームより少し重いくらい)は私の好みでもあり、これは「痛快の極み」でした。リアサスペンションも付かず離れず一体感があります。さすが、4輪ダブルウィッシュボーン!

けっこう出させていただいたのですが(^_^;)、あれくらいではアクセルを踏んだままで曲がれるのです(FFであるという事が何のハンデにもならない)。

Nakasaさんが案内してくれて気付いたのですが(アドレナリンが出ていたのでしょう・・・)このセダンはほとんど風切り音がしません。ライドコンフォートの資質は高そうです。また、大人しく高速を流せば14km/Lいくそうです。

リアシートですが(^_^;)リアシート・ジャイアントテストのときのリファレンス達と比べると僅かにバックレストが寝ていますが、私はこっちの方が好ましいかもしれません。それにけっこう広いですよ(ストリームより居心地いいくらいです)

今回はNakasaさんのご厚意のおかげで貴重な体験をする事が出来ました。本当にありがとうございました。声高にお薦めしたいところですが、ディーラーに試乗車がほとんどないのが残念です。これを欧州の人にばかり楽しませてしまうのは勿体ない限りです。

これは予想外でしたが、デリケートな操作はスタッドレスからBBSに戻したばかりの相棒ストリームのドライブにもいい影響となりました(スムーズになったようです)。おかげでピョコピョコストリームが乗り心地のいい車に感じるようになり、ゴルフかと思ってしまいました(^_^;)

 

**ホンダ考 [<G>]  2007-03-10 18:14:56 (土)

自動車誌ではありませんが、GOETHE[ゲーテ]という男性月刊誌の4月号251Pから258Pはなかなか興味深い内容です。ホンダファンの方、また私のようなアンチ・ホンダの人にも一読をお勧めします。

-<G>さんありがとうございます。読んでみたいと思います。ちょっと検索すると、その号のメインテーマは「無趣味ノススメ」のようですね・・・ — [Tanac] 2007-03-11 06:21:52 (日)

-今読んできました。笑いをこらえるので必死でした(ニヤニヤしていたから危ない人と思われていたでしょう・・・)。へー、福野さんっておもしろいですね。アコード以降の俄かホンダファンとしては、共感するところが多かったです(改めて書きたいです)。これはおもしろい企画ですね。他の日本メーカーでもするようなのでチェックですね。

そういえば富士スピードウェイ体験試乗会で清水和夫さんがこのストリームの担当の方の事を話していました。こんな人がやっていたんですか・・・「自分の作る車は、メルセデス、BMW、アウディに負けたくない!」だそうです。皆様も、シビック、ストリームは試乗しても損はないと思いますよ。福野さんもまさに書いていますが。それだけハンドリングがすごいなら、それをイメージできる「デザイン」が望まれます。とくにレジェンド!アウディクアトロより駆動系の剛性がすごいなら、そう感じるデザインを! — [Tanac] 2007-03-12 20:33:03 (月)

-CG誌に連載中の“クルマはかくして作られる”の新シリーズも内容が濃くて面白いのですが、いつも立ち読みなので充分咀嚼できなくて…単行本化が待ち遠しいです。「CG毎月買えばいいじゃん」とお思いになるかもしれませんが、根がふざけている私にはどうも肌が合わないようで未だに一冊も購入したことがありません。 — [<G>] 2007-03-12 23:04:32 (月)

-もう少し連載が溜まるまでガマンしましょう。私は福野さんのおかげでクルマについて“感じる”だけから脱却し、少しは“考える”ということができるようになりました。 — [<G>] 2007-03-13 21:46:41 (火)

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