筆のような車

3日続いたのでここに書いてもいいでしょう。墨と筆で半紙に字を書いたのはいつ以来になるのでしょう。

師範であるこの人に教わっています。

実はこのひとは私とは違って、一つの道をきわめているのです・・・

私達の披露宴は妻の師範取得の直ぐ後でした(もし落ちてたら・・・)。結婚前、それに出す候補作品を見せてもらったことがありました。それまでに800枚くらい書いたようです・・・当時はそれがどういうことか、私はほとんど理解していなかったかもしれません(^_^;)

私が車を理解するために、同じコーナーを800回あーでもないこーでもないと走ることはありません。そういう意味では妻の方がよっぽど「プロ」なんです・・・

初日は「一」、次の日は「十」、三日目は「み」・・・

なぜ、「み」なのか?それはその三日間私と向かい合って書いていた6歳になった長男の席書き大会の課題が「みず」だからです・・・

まあ、親バカの範囲を出ないとは思いますが、筋が悪ければやらせないと師範はおっしゃっています。

しかし、先生や兄弟子(長男)の線は「力」があり、私にはそれができないのです・・・

「線がやさしすぎる・・・」「こわがっている・・・」

ショックでした。当初は、ふざける長男とマジになってしまう妻の間のバッファーを務めるのがメインでしたが、

「この強い線を書いてやる・・・殻を破らねば・・・」と気が付くと必死になっていました。

他人に遠慮して、言い訳ばかりして・・・

長男のように、師範のように、私はあの強い線を書く「必要」があるように感じました。

師範が筆について発した言葉は衝撃的でした。

「上手い人は柔らかい筆を使う。柔らかい筆で強さを表す・・・」

「筆はちゃんと使うとその人が使いやすい筆になる・・・」

私が愛車と築きたい関係はこれだと思いました。

誰が書いても、練習しなくてもうまく書ける・・・それは私が「運転」に求めるものではありません。

オートサロンに出品されているIMPREZA NA CONCEPT by STIでこの世界を目指せるかもしれません。STIはそうしてくれると信じますが、柔らかい筆で強い線を書くことに挑戦させてほしい。まあWRX-STIのままでいいのですが・・・

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