アウディ80&A4

私はアウディに縁があるのかもしれません。妻は始め自分の足として家の車のアウディ80に乗っていました。

Audi 80 1.8 S: Retro Road Test | Motoring Research

ちょっと前の妻のコメントで驚いたことがあります。3歳の長男が私のストリームの助手席で私のウィンカー操作の真似をしていたのですが、「右は上、左は下」と言って私の操作と合わないのを訝るのです。その事を家内に話すと、「え、そうじゃない車ってあるの」・・・彼女はドイツ車しか乗ったことがないのでした(現在Aクラス)・・・「今のはあまり人に言わない方がいいよ」と言うしかありませんでした。

初めて体験する「がいしゃ」がアウディ80であったのは、私にとっては幸運でした。家内と出会った当時、私は「スバルこそ生まれながらに高い資質(水平対向エンジン+シンメトリカル4WD)を持つサラブレッドだ!」と例の排気干渉音をフジツボのマフラーを通してばらまいておりました。その重ステでこれでもかというアンダーステアの、それも”3段!”オートマティックの車を「格好だけの車」と正直たかをくくっていました。内装も現在のフォルクス・ワ-ゲン=アウディが得ている評価とはちょっと違った、質実剛健なものだったと思います。

運転してすぐは、そのころのヤナセのブランド戦略を差し引いたとしても、なんでそんなに高い車なのか理解できませんでした。しかし、何回か運転していくうちに、3段ATもタウンスピードで流すだけだとシフトショックが大きいわけではないので、「別に困る事はないか」と思えるようになりました。それと、これが私にとって大きいのですが、エンジンや突起を乗り越えた時の音、乗り心地、シートやペダル類からスイッチも含めてすべての触れる物の”調和が取れている”のです。それらすべてが居心地の良い空間を作り出していると分かったのです。

それに気付いてしまうと、サラブレッドだと思っていたスバルが表面的で各要素がばらばらであることを認めざるを得ませんでした。また、それは日本の他メーカーも目指すべき世界であると認識させられました(開発における全体のまとめをする人の必要性)。

結婚して最初のころは、その渋い濃い青のアウディ80もいっしょでした。家内はときどき用事で片道250kmの道のりをオール高速道路で行き来していましたが、それまでは高速道路に乗ったことがなかったこともあって心配されていましたが、私はどこか安心できたのもあのアウディ80の信頼性があればこそだと思います(私が心配していないのが心配されていた?)。

そのあと、私の実家の車の買い替えの話が出てきました。実家の車はサニー、ブルーバード、ローレルとかわってきました(なんで私はあんなに盲目的に日産が好きだったのか・・・)。ところが、当時セドリックはかなり大きくなり、ローレルまでもが3ナンバーサイズになってしまいました。それに、当時の日産車は日産の人たちに「本当にこの車、格好いいと思います?」と聞きたくなるものが多かったと思います(それからすると、今の日産車は本当に優しくなったと思います。日産が復活を果たした今、’06年いよいよ走りのスカイラインが出てくるのでしょうか・・・)

その頃、カーグラフィック誌がアウディA4について、Mercedes-Benz CクラスとBMW 3シリーズとの比較テストで「もうFRはいらない」とまでA4のスポーティーなハンドリングを絶賛したのです。

実家は日産のヒエラルキーから解放され、アウディA4をチョイスしました。A4は80と違って、今のプラスティックの内装ではベストと言われる評価につながるエレガントな内装を備えていました。”調和のとれた統一感”も踏襲されていました。それと、当時としては先進的な5段AT。みんなで、いつシフトしたのか耳を立てていたのを思い出します。

唯一、計器の照明の色が”オレンジ”なのが私は苦手なのです。このアウディがかもし出す統一感の色はオレンジではないと思うのです。これ、もしフェラーリの真似なら、もうやめましょう・・・真似してもいい車とぜんぜん違う世界に棲む車があると思うのです。

80とA4の経験は私の中でアウディへの信頼性を確かな物にしており、欧州プレミアムブランドとしてMercedes-Benz、BMWに並ぶ存在として位置付けています(これにはそれぞれのブランドのファンからすると議論があるかもしれませんが、アウディもエンジンは”縦置き”であり、プレミアムを名乗る資格があると思います)。

少し気になるのは、初代A4の後に「やっぱり、もうFRはいらない」と言わしめるアウディが出ていないのでは、ということです。最近のアウディのアイデンティティである”あのグリル”もアウディの繊細さを表現しているようには感じられず、現行の”A6のインストルメントパネル”は”初代レガシイ”に乗っていたものとしては、”懐かしさ”を感じてしまいます・・・

そう、また「レガシイはA4みたいになってほしい」と言わせてもらいたいのです。

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カーグラフィック誌がA5を絶賛 [Tanac]  2007-06-23 16:12:14 (土)

初代A4からスカッとした表現がご無沙汰の印象ですが、今回のA5のインプレッションには次期A4に期待を持たせる表現が並んできました。

【スペック】A5 3.2FSIクワトロ:全長×全幅×全高=4625×1854×1372mm/ホイールベース=2751mm/車重=1535kg/駆動方式=4WD/3.2リッターV6DOHC24バルブ(265ps/6500rpm、33.6kgm/3000-5000rpm)(欧州仕様車)

スバルも切磋琢磨する相手がないと・・・

-スバルスバルって、日本車とドイツ車を比べたって意味ないじゃん。 次元が違うわ。スバルのレガシィがどんなもんじゃい。RS4と比べたんか?乗ってみたら一瞬で分かるわ。アウディに失礼やぞ。 — [マルクル] 2007-10-24 13:10:53 (水)

-マルクル様ご投稿ありがとうございます。スバル(とホンダ)のことが気になって仕方がないので・・・お許し下さい。今も弟が初代A4に乗っていますが、あれは良かったです。でも、この前のフランクフルトで発表された次期A4と初代を並べると、ちょっとがっかりしそうです・・・(大きすぎ)

> 日本車とドイツ車を比べたって意味ないじゃん。次元が違うわ。アウディに失礼やぞ

これらについては腕を左が下になるように組みなおして改めて考えさせて下さい(意味が分からない場合は「うさうさ占いとセレクトの関係」を参照ください) — [Tanac] 2007-10-24 16:30:00 (水)

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