【試乗】ホンダ・シビック

今度はセダン1本! 8代目「ホンダ・シビック」デビューの画像

これはもはやシビックではない

実家の両親の車の候補としてこの車のモデルチェンジを待っていました。私は現在ストリーム(ベースはシビック)に乗っています。エンジン、トランスミッションのスムーズさ、サスペンション、ステアリング系の剛性感の高さにホンダの実力の認識を新たにしています。課題の内装も、アコード、オデッセイと一皮剥けたようです。

この流れなら、今度のシビックはゴルフを追い越してしまうのではと楽しみに待っていました。実家の後継車としては全幅が1750mmということで断念しなければなりませんが(今の車より大きくなってしまうのです。もう一つの候補、日産シルフィーも新型は大きくなってしまうのでしょうか・・・)、今後のホンダ車の方向が示されていると考え、試乗しました。

みなさん、シビックはとんでもない仕上がりです。この乗り心地はプジョー407レベルです。とくに、突起を乗り越えた時の音の遮断が自分のストリームと比べると雲泥の差です。遠くでやっと「トン」と音がしているかなという感じです。ハンドリングも、まあアコードですでに電動パワステの仕上がりは完成の域に達していますが、このシビックでも継承されています。

ちょっと意図的にカーブに突っ込んでみると、反応はクイックでインフォメーションも充分です(さすがにその際の横剛性はプジョー407という訳にはいきませんが・・・ここが407の凄さです)。レクサスGSのところで書きましたが、乗り心地やハンドリングの感じがGSのようにさらっと乾いている(いい意味で)のとはちょっと違います。むしろ407のようなしっとりとした潤いが感じられます。燃費対策の軽量化からくる軽快感とこのしっとり感が絶妙です。自分のストリームの乗り心地のカサカサ具合からすると(ハンドリングはそうでもないのですが)この点でもっとも進歩していると思います。

エンジンも自分のストリームのKA20とくらべてもちょっと野太い音で全体のしっとりした感じに合っていると思います。最近のホンダ車(アコード以降)で評価しているのですが、新型シビックもウィンカーレバー、シフトレバー等の操作感がいいと思います(407よりもいいのはもとよりシフトの方はレクサスGSよりももしかすると・・・)。

ベージュ系の内装はさすがにコストダウンの影響を感じましたが、試乗を終えた後はどこかに飛んで行ってしまいました。

オルガンペダルのアクセルペダルもアコード並に剛性があって・・・このあたりで気付いたのですが、「これはアコードなんじゃないか」と・・・ホンダ側からもシビックという名前にするのは最近決まったというコメントが出ているようです(ということはシビックとしてつくられたとは限らない?)。次のチェンジでアコードも上級移行するのでしょう。じゃあ、ホンダにシビックがなくなってしまったのか・・・さらにフィットが上がってくるのでしょうか。でも、それではロフトを立てたアイアンで「飛びますよ」という感じで、なにか釈然としません・・・(でも、同じような価格でこの性能が達成されているのはやはり凄いことです。これがベースとなる次期ストリームは真のGOLF eaterになると思われます。)

フランクフルトでは、VWゴルフにショックを与えるだろう魅力的な5ドアモデルが発表されています。

ヨーロッパですからマニュアルが標準ですが、6段のセミオートマが選べるようです。この乗り心地のまま、「本来のシビック」をふるさと日本にも導入してほしいとホンダに望まずにはいられません(でも私のストリームは来年の2月が車検なのですが、それより後にしてください。本当に入って来られたら揺れてしまいます・・・)。

アメリカ仕様の新型シビックセダンの写真を見る機会があったのですが

後ろのコンビネーションランプのデザインはあちらの方がいいと思いました。レジェンドもアメリカ版のアキュラALのグリルの方がいいと思うのです・・・

例えば、BMWもVWも基本的には同じ顔をしていますよね。ホンダもメインであるアメリカ仕様のデザインのままで日本に導入してもいいと思うのです(アメリカにはホンダはアメ車だと思っている人も多いそうです。ビッグ3不調のニュースに、「まだHONDAがあるから大丈夫」だそうです・・・)。

今回の試乗インプレッションはカーグラフィック誌の記事より前となっています。12月号の記事との比較が楽しみです。

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