【試乗】プジョー1007 1.4

207もこのままで

このクルマをはじめて見たのは、昨年の東京モーターショーでした。正直言うと、何でプジョーが「ぽっぽぽ~るて・・・」を作んなくちゃイケないのか・・・という感じでした(確かにゴンタ君みたいではある)。まさかルノー・ルーテシアより先に乗ることはないはずでした。

しかし、カーグラフィック誌でのこの車の評価は予想外に高いものでした。407に継ぐプジョーのニューモデルでもあるし、試乗することにしました。

「このクルマは、センナナと呼べばいいんですか?」

これは迂闊でした。「いちまるまるなな、とお呼び下さい・・・」と直されてしまいました。「ワン・ダブルオウ・セブンと呼べばいいんですか?」と聞けば・・・いや、そうしなくて正解でした。

今回の試乗は私にとって初めての儀式がありました。スタッフが「始めに私が運転します。」と切り出したのです。これには実は救われました。この車にはちょっとしたコツがいるからです(後述)。

シートは独特です。始め柔らかくて、しばらくすると腰があって、最終的にピタッといい具合に収まっています

カーグラフィック誌によると決まり文句の「変速時にギクシャクする」が使われているのですが、スタッフの運転ではまったくしないのです。

私の運転に変わると最初の1→2速の時にかっくんと来ました。でも、スタッフのガイドに従って、マニュアルミッションのようにアクセルを少し戻してシフトアップするとスムーズに行くのです。

これを読まれて「なんだよそれは」と思う方もいらっしゃるかもしれません。私も以前ならそう思ったかもしれません。「マニュアルモードで脳活性化」に書いておりますが、私はできるだけマニュアルモードで運転するようにしています。今まであまりにも楽に(無造作に)運転しすぎていた事に気付き、このままでは「鈍る」ばかりだと思い知らされたからです。

私のストリームはオートマはむしろ美点の一つなのですが、マニュアルモードの方が良さを引き出せている感じです(ホンダというものです・・・)。

最近、脳を活性化することが注目されているようですが、オートマのマニュアルモードを少し長くやってみると左上肢を使うことにもなるし、右脳活性化にけっこう有効な感じがします。

乗り心地の良さは、始めに助手席に乗っているときに、すでに分かっていました(Bクラスのスポーツタイヤ装着グレードよりいいかもしれません)。それとこのパワーステアリングの仕上げは私は好きですね。フォード・フォーカスより少し軽いのですが、この車ではその方がバランスがとれていると思います。背の高い外観から懸念される重心の高さは不思議と感じません。この辺りはプジョーを名乗る資格があると理解しました。

この小さい「猫バス」(となりのトトロより)、うちの家内がこれをセレクトしてくれないか・・・そうなったら、今のAクラスと違って貸してもらう口上をどうするか、一つ仕事が増えることになります。(’06,07,10改訂)

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