VW GOLF R32

フォルクスワーゲン・ゴルフR32(4WD/2ペダル6MT)【ブリーフテスト】の画像

VWの真価と出会えた

新聞広告を見て試乗に行ったのはこれが初めてです。

「R32来県!」

道端ににょきにょき現れた「〇〇幹事長、来県」という立て看板のコピーのようですが、これを逃すと二度と乗れない?とかけつけました。

「この車だけですよ、休みなしで回ってるの・・・」好きそうなスタッフが教えてくれました。先日、日産の催し(はじめてのディーラーまわり参照)をしていた県の催事用施設でこちらのトヨタ、レクサス、VWが合同の催しをしていました(試乗を待つ層が見事に分離していました・・・)

今乗ってきた方が降りるとすぐにR32に乗り込みます(次の人も待っているので・・・)。ドライバーズシートの座面をぐっと下げてシートバックをぐっと起こして、テレスコピックをぐっと手前に引いて・・・おいおい、さっきの人はどういうシートポジションで乗っていたんだ・・・

幸運にもGOLF GTIで二回走ったコースと同じでした。GTIではなかなか決まらなかったコーナリングがR32では一回で決まりました。パワステは遊びが多いとか少ないという次元でなく、きり始めからじわーっと反力が発生する・・・そうです。D型レガシィ、新型インプと同じ味です。ただこちらは電動パワステですので、ほとんど同じ仕上がりには拍手を贈りたいと思います。

インプレッサはそれとリンクした繊細なロールにも驚くのですが、こちらはロールしません(^_^;)もっとどっしりしていてアウディTTのようなものを想像していたのですが、意外な敏捷性を見せてくれました。まあ2ndでちょっと深めに踏んだだけでは準備運動のようなものでしょうが、ふらつきとは無縁なのは言うまでもありませんが、

「どうだ!」と安定感が前面に出てくる事はなく、もっとコーナーを走りたいと思わせてきます。

次のインプレッサSTIがこの固さでも文句はありません(40%扁平の18インチをばたつかせません)。無駄な挙動がないこのシャープなハンドリングは今までのVWに対する戸惑いを吹っ飛ばしてしまいました(GTIもこうすればいいのに・・・)

同じ250馬力のインプレッサS-GTとカーブが楽しいAWD、緻密で自然なパワステとそのベクトルが似ていて驚きました(VWってこういう車作るんだ・・・)。しかし、R32にはDSGが備わります。これは今のVW-AUDIの宝ですね。こうなるとパドルシフトのスイッチ自体もスカイラインのマグネシウム製のような上質なものがほしくなりますね(このミッションこそそれに価する)。私は結局フロアシフトでマニュアルモードを操作していましたが、シフトダウンで「フォワン、フォワン」といいのが入ります・・・でも、これって車に「やってもらう」ことなんでしょうか(絶対あんなに上手には出来ませんが・・・)。

ただ、インプはブレーキの踏み代が多すぎて知らないと効きが悪いとびっくりしてしまうスバルのそれではもはやなくなっているので、R32はちょっとオーバーサーボ過ぎると言えるようになりました(^_^;)

GTIからすればよっぽどエンジン音に問題はないのですが、S-GTからするとV6なのだからわざわざ言うのも意地悪ですが、大体3500~4000rpmで僅かに振動を感じます。その前にインプに乗っていなければこのコメントはなかったと思いますし、そもそもD型レガシィになるまでのBP/BLのEJ20ターボではお呼びでなかったでしょう。

このGOLF Vの「R」はTSIが出てきた今、ユニットを2LのTSIのようなものにした方がいいのでは(VWの直噴ガソリン4気筒はほとんど唯一相棒のKA20が負けた?と思わせる4気筒なので・・・)

それにしても、VWに対する理解を大きく変えることになる出会いとなりました。これが絶賛を集める現行GOLF Vの真髄なのでしょう。

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余談ですが、R32の試乗で待っている間、アリオンが展示してあったので座ってみました。ちなみにこの会場は「リアシート・ジャイアントテスト」と同じ会場です。さぞやリアでくつろげるのでしょう・・・あれ、インプレッサの圧勝・・・

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