素通りできん!(by須藤豊元巨人軍ヘッドコーチ)
正直に言いますと、東京モーターショーで発表されていた同車を素通りしてしまいました・・・これは、迂闊でした。
この車に試乗しなくては、と思わせたのは「FRベース」の文字でした。エンジンが縦置きなのです。これはサラブレッドですよ。
それとサイズです。今やRAV4は全幅が1815mmにも及びますが、ビーゴは全長×全幅を3995×1695mmに収めています。雑誌等で初代RAV4の再来の文字を散見しますが、ビーゴはFRベースの本格派です。
ホイールベースは2580mmが確保され(ちなみにフォルクスワーゲン・ゴルフより5mm長い)、後席に座ると足下にも頭上にも意外なほどスペースが広がっていました。この後席の肩から頭上付近の横方向の余裕はハリアーの試乗の際にも感じました。トヨタグループはこのあたりのデザインと空間の両立にノウハウがあるのでしょうか(スバルもどんどんお邪魔してこういうところを頂きましょう。ついでに遮音も・・・)。
ただ市街を流すだけでは、乗り心地がよく、突起を越えたときの遮音もコントロールされています。パワーステアリングの仕上がりも自然でスムーズでした。エンジンが縦置きだからでしょうか、ラクティス辺りとは資質が違います。
ただオフロードもこなすコストのしわ寄せは内装に来ているのでしょう(特に、ドア内張りのショルダー部)。だからと言って、この車の場合、オーソドックスな内装デザインで品質感を上げるべきとは思いません。安っぽい素材のまま道具として割り切れる内装デザインでカバーする方向がいいと思います(ショルダーは金属部を出してしまってもいいかもしれません)。
4WDにはマニュアルミッションの設定もあります。世界的にもコンパクトなFRベースのSUVはオリジナリティーがあると思います。これのローダウン仕様は、特殊なクルマとするのではなく、例えばヴィッツ等と比較検討する価値があるかもしれません。
ダイハツもいい仕事をしていますね。車の方は日本勢けっこういいんじゃないですか!
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