日産の不振

リメンバー901

今年上半期の「日産不振」のnewsを目にします。TanaCar.netでは、この種の問題には具体的にアプローチしてまいりました。

始めに白状しますと、高校のころまで私は日産のファナティックでした。その被害?で実家の車はサニー、ブル、ローレル(二代)と経緯しました。これに免じて、日産ファンの方もおつき合いください。

ルノーのカリスマ、ゴーン氏とそのコンセプトに共感する日産のスタッフの熱意でV字回復を達成した日産ですが、そのnewsとは裏腹にTanaCar.netで試乗リポートをする対象はあまり現れません。

スバル、ホンダのときのように「うちが次にニッサンを買うか」と考えてみたいのですが、試乗リポートの対象もないとなると・・・

一応整理しますと、私のパートナー(初代ストリーム)の後継候補としては高みに達したレガシィ(D型)現在一番手ですが、そのコンペティターは日産には存在しません(日産だけではありませんが・・・)。

家内のAクラスの後継としては・・・これは申し訳ありませんが不戦敗?(ルノー・メガーヌのプラットフォームの日産版がないので・・・詳しくは後述)。

しかし、ある車の功績は評価しなくてはなりません。

実家のAUDI A4(初代)が暖房の不調(クーラーは効くのに・・・)で約半年の入院後、またヒーターが必要な季節となりいよいよ両親がディーラーに乗り込んでいったところ、新型車の見積も勧められたらしく、整備で日本一になったというそのディーラーとは二度と関わりたくないと三行半をつきつけていた・・・なんてことは後で知ったのですが、弟が帰国することもあり緊急避難的に実家の車を探すことになりました。

条件は「初代A4より小さいこと」でした。しかし、Cセグメント各車の幅は軒並み拡大し(A4は1,730mm)、シビックもそれで断念しました。

ほとんど唯一NISSAN TIDAは条件をクリアしていました。今回のような買い替え層をカバーするコンセプト(今までの小型日本車にない内装等)はオリジナリティがあり、日産回復の牽引役となったことも理解できました。

ところが、カーグラフィック誌に「メルセデスやBMWには、もうFRのアドバンテージはない」と言わせた名車A4(初代)に通勤で長く乗ってきた母の域値は私なんかよりよっぽど高いのかもしれません。マーチのプラットフォームの転用では誤魔化せませんでした。

その後に導入されたシルフィーにもルノー&日産のCセグメント用プラットフォーム(メガーヌ用)が採用されることはありませんでした。こう考えると、日産はVWゴルフに対しては不戦敗ということになるのでは・・・(スモールFFは全部マーチの派生車)

それと、日産はこのクラスのパワステを自分で開発しているのでしょうか・・・というのもよっぽど初代プリメーラの方が良かったと感じるので・・・

日産FANのみなさんは、「攻勢はこの秋のスカイラインから始まるんだ!」とおっしゃるかもしれません。まさにそのとおりでスカイラインの充実は「必要条件」であり、本当に期待されます。レガシィ(D型)が3シリーズに入れたの続いて、BMWの今度は「5シリーズ」にクロスカウンターを入れて欲しいと思います。

スカイラインに続いて、やはり日産にもゴルフ・コンペティター(メガーヌの日産版)を出してほしいと思います(リメンバー901)。しかし、もはやそのイメージがにわかに浮かばない(プリメーラの復活なのかTIDAの路線なのか)のが正直な所であり、日産のスポーツFFの遺伝子があまり発現していないことが浮き彫りになります。

日産はRUNAULT & NISSANの北米担当ということはないですよね・・・日本市場のCセグメントにはメガーヌのプラットフォームと標準レベルのパワステが少なくとも必要です(うちの母にも見透かされてしまうのですから・・・)。

マツダ・アクセラスポーツ、スズキSX4のフラットな乗り心地(クラスを越えたどっしり感)、アクセラと新型ストリームのパワステを含めたハンドリングに対抗するには、ゴルフを凌駕する気概が必要だと思います(メガーヌRSをプリメーラGTとして・・・)。

余談ですが、キューブのデザインはオリジナリティがあり、女性に支持されているようです(私はピンと来ないのですが・・・)。

MINIのカントリー・コンセプトのように、キューブのストレッチ版をウィッシュ、アイシスのコンペティターとしてしまってはどうでしょうか・・・

日産のとくに軽量級の健闘を祈る次第です。

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