出生率1.25。過去最低を更新

「最重要課題」ということは・・・
国家の品格 (新潮新書 141)
TanaCar.netでは、最近の車のデザインに感じていた物足りなさをベストセラー「国家の品格」で展開されている「情緒と形」の観点から考えて参りました(論理・合理ではないエレガントさ参照)。

しかし、この問題が精神論で解決できるほど私たちの社会はまだ成熟してはいないでしょう。

子育てのおおいなる意義の一つは、子供の発する自然な右脳による発想を浴びて、親がもう一度子供になって成長する事ができることではないでしょうか。しかし、「武士道」がこの国の精神的柱ではない現状では、その意義だけで子育てがセレクトされることいはないでしょう。

こちらの地方新聞に以前、掲載された投稿を避けて考えるわけにはいきません。新宿に向かう特急車両内で、乳児が泣き止まないのを初老の男性に「静かにさせろ」と叱責され、屈辱と悲しさで震えていたという内容でした。

私はこれを読んで、この初老の男性の年金給付を負担する気にはなれませんでした。ある報道では、社会福祉予算のうち高齢者向けは70%、少子化対策関連は4%だそうです(これではこういう事態になるのは必然ではないでしょうか)。

「こちらは国の宝をお育ての方だぞ!出て行くべきは貴様の方だ。」こういう空気が必要だと思います。出産・育児関連は非課税、教育費はすべてタダというようなことは国の宝を養育しているのだから当然ですが、精神的なサポートも必要なのです。この時代に子育てをしている人は社会的に評価されるべきです。

勘違いしてはならないのですが、子供そのものを甘やかすのではないのは当然です。そして、サポートされるのならば国の宝をちゃんと育てる責任が生じます(勝手気儘に育てる訳には行きません)。絶滅してしまう前に、それを知る年輩の方は「武士道」を教える事が出来ない私達にかわり子供たちを導く事ができるはずです。

「最重要課題になる」と総理はコメントしました(これからなるんですね・・・)。しかし、一度その劇を見た私たちは、うまくいかなければ衆議院を解散するというような迫力がないことは分かってしまいます。

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