日本のプレミアムブランドを育てよう
メルセデスE、BMW 5、アウディA6といったプレミアムセダンを検討されている方は是非この車を選択枝に入れてください。(自分がもしこのあたりが買えるとしたらSUV or ステーションワゴンとオープン2シーターorホットハッチですが)。
この車に試乗したのは、13年にもわたりレガシイ・ワゴンに乗ってきたサークルの先輩でもある上司がいよいよ買い換えることになったからです。今回の買い替えについて奥様からは「なんでもいい」と言われているそうです。すばらしい!だれかにつめの垢を煎じて・・・いえこれは違います。先輩がそれだけの事をしてきた賜物でしょう。
この車との出会いは今までにない経験でした。このサイトでは基本的にデザイン論を展開するつもりはないのですが(私にはデザインの知識がないし、デザインは皆さんの主観にゆだねるべきものだと思うのです。)、ディーラーの前を通ってガラス越しにGSを見ただけで、「いい」と感じたのです。店の前を通って、長くGSを見ながら駐車場にアプローチするようにつくられているのが憎いです。
店内に入るとすぐに、このあたりではBMWのディーラーでしか見たことがないような女性が迎えてくれました(この点でのプレミアム性は合格?)。そこには雑誌等で見かけたシルバーではなく紺から紫の濃い色のGSがありました。最近では一見して「これはいい」と感じるデザインがあまりなかったので、新鮮でした。特にバックスタイルがBMWの呪縛から解き放たれていていいと思うのです(ちなみにISも好印象でした)。
乗ってみると、文句をつけるところはほとんどありません。あってもそれはあえて探す作業となります。もしこの車が何か分からないようにして乗り比べたら、メルセデスのEクラス、BMW5シリーズと差はないのではないでしょうか。試乗でこれだけ馴染んだトヨタ車は初めてです。
その先輩は13年間レガシイに乗ってきたので、少しハードにコーナーにアプローチするような状況ではエンジンフード内の重量物(エンジン)の重心の高さを感じてしまうかもしれません(私もレガシイ、SVXとスバルに10年乗っていましたが、低重心によるフロントの一体感と反応のよさは独特です)。ただ、レクサスGSが特別そうだと言うわけではありません(プジョー407、ホンダ・レジェンドと比べても劣ってはいません)。
それと全体の印象が、それこそ今の秋空のようにさらっとしているのです(乾いている)。プジョー407はしっとりと適度に湿っていて、潤いを感じます。このあたりは良い悪いではなく好みだと思います(そういう意味ではストリームはカサカサ)。大事なのは各部の感触がそろっている事ですが、レクサスは欧州のプレミアム勢に対して奥ゆかしく分かりにくいかもしれませんが、きめ細かいもてなしがあると思います。
このクラスを検討されている方は、日本のプレミアムブランドを育てるという選択枝はいかがでしょうか。
先輩の後継車プロジェクトとしてはレクサスIS、レガシイ3.0R spec.Bを試乗していく予定です。
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