「ミシュランガイド東京2008」発表

日本でクルマが盛り上がるために

ミシュランガイド東京2008」が発表されました。
このサイトをご愛顧いただいている方には私が美食家ではないことはお見通しでしょう
この手の話題をとりあげるのは初めてですし、週末に家族で行くようになった「幸楽苑」の塩ラーメンが美味しくて外勤先で行くようになった位です(自分から探すことはないですね・・・)。

おいしいと思っていたセルフサービスの惣菜店が上司に言わせると「ひどい」らしいのです(あそこの方がいいよと言っていたところに行って自分の舌を知りに行かなければ・・・)。

「初めての日本版」「東京は世界で最も星つきレストランの多い美食の都市」と報じられていますが、私が驚いたのはその「盛り上がり」です。作り手と客の双方が共にこれだけ盛り上がるイベントのコンセプトを知りたいと思いました(少なくともCOTYはこれに及んでいない・・・)。

私がまず疑問に感じたのは、その評価はなぜそれだけの権威が得られるのか・・・ということでした。

もしそれが車においても可能なら、ユーザーとメーカーが「共に」あれだけ盛り上がれるイベントが毎年行われることになり、日本の車を取り巻く環境が活性化されるのでは・・・

はじめての日本版ということで報道でもその辺りは解説していました。

調査方法についてポイントを挙げてみます(ウィキペディアより抜粋)。

(1)匿名調査で調査員は、代金も全額支払う。
(2)調査員は地域を固定されることなく評価を行う。
(3)身分を明かしてヒアリングを行う「訪問調査」を組み合わせて評価が行われる。
(4)星をあたえられたレストランは年に数回という頻度で行われているといわれる。
(5)最終的な決定は、調査員のレポートとギド・ミシュランに織り込まれている読者カードにより寄せられた読者の意見なども加味して、”審査員全員の合議”によって行われる。

また、評価項目は素材の鮮度や品質、調理技術、オリジナリティ、コストパフォーマンス、クオリティの保持など、多岐にわたっているようです。

これを車にそのまま移植できないことは明白です。しかし、「日本で車が盛り上がる」というプロジェクトのコンテンツとしてはかなり可能性を秘めていると思います。どのようなカテゴリーに分けるか、評価項目(素材の品質、調理技術、オリジナリティ、コストパフォーマンス、クオリティの保持)の設定によっては車でも目指すべき評価になり得るのでは。

毎年、その時点で購入できるモデルが対象となれば、マイナーチェンジの位置づけも変わってくると思います(マイナーチェンジモデルが新型に勝ってしまう・・・)

こちらの「コンセプトと哲学」でも書いていますが、プロジェクトを考える場合、その”コンセプト”が吟味されなければなりません。

レストランにおける”3つ星”は「卓越した料理を供する。それを味わうために訪れる事自体が旅の目的になり得る。」とされていますが、車では?
「卓越した車。それを運転する事自体が人生の目的になり得る」(^_^;)

ただ、車は道具、財産という側面も持っていますし、ヨーロッパでこの「車版」がないというのはやはりコンテンツとして成立しないということなのでしょうか・・・

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