INFINITY G35(次期スカイライン)現地試乗記REVIEW

かつての日産ファナティックとして、そして日本車応援団として、この車のレベルアップには期待せずにはいられません。スズキ・スイフトのショックは小さくはありませんが、やはりこの車のレベルアップがCセグメント以上の日本車に与える影響とは比較にならないでしょう。

早速、カーグラフィック誌の試乗記をご紹介しますが、テスト内容の問題点を指摘しなくてはならないのが残念です。

「望むペースでフットワークを試せたのはほんの2~3つのカーブ・・・」

これは、このモデルの試乗としては不適切な状況と言わざるを得ません。誌では、サーキットでBMW330iとたっぷり比較したJhon Lamm氏のリポートでそれを補っていました。

私が現行スカイライン(セダン)に最も改善して欲しいのは初期ロールのチェックについてです。FUGAも基本的には同じだと思うのですが、ぐらっと感じる腰高感はD型レガシィやレクサスISにはありません。

これについてはカーグラフィック誌でも当然チェックされていて「腰高感の少なさ」

と評価されていました。

TanaCar.netではマイナーチェンジ後のフェアレディZで改善されたVQエンジンの高回転の伸びをチェックしていますが、新型G35でも「最後の伸びは圧倒的」と評価されています。

ただ、よく言えば豪快、ともすると大味と言われていたエンジンについて「雑味は”やや”低減」という表現に止まりました。

まとめとして、「ロードノイズはもう少し静かだと嬉しいし、エンジン音にも洗練を求めたい。」とされていました。この表現だと、ロードノイズについて同誌のレガシィ・ツーリングワゴン3.0Rのリポートと比較すると現状では後塵を拝してしまいそうです。

ハンドリングについてはJhon Lamm氏のリポートが必要です。ノーマルG35について(BMW330iよりも)「ロールがやや大きく、クルマの動きが全体にまろやかだが、わずかなアンダーステアをスロットルとステアリングでうまく手なずけられるバランスの良さ・・・」としています。

ロールが大きくてもぐらっと感じないことは多くあります。この「バランスの良さ」という評価に期待したいと思います。

ただ、4輪操舵モデルについては、「フロント・アクティブステアはステアリングからのフィードバックが失われてしまい・・・後輪操舵機能だけでも良かったんじゃないかという疑問も湧いてくる。」「足を固めた分、乗り心地が悪化している。」と指摘しています。

氏は(BMWより)「豊かなトルクとリラックスした雰囲気をもっている」とし、初めてBMWと比較できるようになったとしているのですが、これらの言葉は、やはり「ローレル」or「レパード」の概念に感じられ、私の中では「スカイライン」のそれではないのです。

前回のモデルチェンジでは直列6気筒からV6に変わるなど、まさにフルモデルチェンジであったのですが、私は現行スカイラインは「ローレル」か「レパード」なのではと感じていました。

かつての日産ファンとしては、D型レガシィとがっぷりよつを組んでひきつけあうようなモデルが登場する事を期待して止みません。

ここまで書くと、日産ファンの方はおっしゃるかもしれません。

「クーペがあるだろ・・・」

その通りです。これについてはSUBARUは土俵にすら上がっていないのですから。

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-ハンドリングに関するJohn Lamm氏のレポートは同感でした。ぐらっとくる感じはコースにもよるでしょうが、ないと思います。硬いのが好きなので、スポーツパッケージの足でも乗り心地が悪いとは思いませんでした。もともとVQ35はスポーティじゃないと思いましたが今度の3.5Lは確かに滑らかになりました。正直「ライバルに並んだ」感じですが。ただ、外で聞いた全開加速の排気音は良い音でしたよ。 — [のりっく] 2006-11-27 21:50:46 (月)

-のりっく様、お越しいただきありがとうございます。 のりっく様は私の知る限り、V36スカイラインのネット上最速の国内試乗リポートをされました。皆さん是非ご参照ください。http://norick.txt-nifty.com/inside/2006/11/post_437e.html — [Tanac] 2006-11-27 22:45:32 (月)

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