2007年3月号のカーグラフィク誌に塚原副編集長がBMW335iとスカイライン350GTタイプSの比較テストを担当しリポートしています。
感心のある項目についてクリアーにまとめてありました。新しい物についていけなくなりつつあるこちらの都合で恐縮ですが、やはり慣れた塚原・大谷さんの記事が読みやすいですね(編集長はイタ車が多いので・・・)。
私の整理のためにもレビューさせていただきます。
まずは、この表現ですね。
「ガソリンターボの歴史の中で、間違いなく最もターボの欠点が少ないパワーユニットに挙げられるはずだ。」
この評価は銘記しておきたいと思います。
私もスカイラインのシフトスケジュールに物足りなさを感じたのですが、具体的に触れていました。
「例えば、100km/hから軽く加速したかっただけなのに不用意にキックダウンされたり、あるいは50km/hから一段だけ落とすつもりが3速まで落ちてやたら勇ましいエンジン音をあげたりなど、煩わしく思った事は一度や二度ではない。」
これが言いたかったんですよね(^_^;)勉強になります。
お決まりかもしれませんが、書かないという事は不作為になるかもしれないので・・・
「335iから乗り換えると、やっぱりストレートシックスのしっとりした感触には敵わないことがはっきりしてしまう。」
私は、アクティブステア搭載モデルのスカイライン・タイプSPにはまだ試乗していません。これの335iとの比較リポートもありましたので銘記いたします。
「335iは(中略)DSCもDTCもカットオフして飛ばせば(中略)オープンデフとは思えないほど着実なトラクションが得られるのも大きな美点。ブレーキも含めてこれほど痛快なハンドリングを楽しめるセダンは他にちょっと思いつかない。」
「一方のスカイライン(タイプS)は(中略)蛇角がある一定ある一定の角度をこえた途端にパワーステアリングのアシスト量が不自然に減り、(中略)アンダーステアであるかのように錯覚させる点(俗に手アンダーと呼ばれる症状)やオーバーハング質量が重そうな無駄なヨー方向の動きをおこすことなど、限界付近でのマナーは335iには及ばない・・・」
「(タイプSP)最終的なトラクションこそ335iに敵わないまでも、(タイプSでみられた)いわゆる手アンダー現象はまったく起きず、限界の範囲内ではタイプSよりはるかに軽快で、335iに近いハンドリングを堪能できた。(中略)純粋にハンドリングの愉しさだけでも335iには届かないが、その違いがごく僅かと言うべきだろう。」
同リポートでは335iのランフラットタイアによる低速での乗り心地を指摘していますがそれも50km/hまでで以前より改善しているのを嬉しい誤算としています。
そうであれば、スカイラインのタイプSPが「低速の乗り心地のアドバンテージが減る・・・」というのはTanaCar.netでは問題ないレベルと予想されます。
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