山で吹かれりゃよ・・・

少し前、こちらの北岳で滑落し、九死に一生を得た方に遭遇しました。

話を聞くと、非常に幸運で一歩間違えば運ばれる先が違っていた・・・

しかし傷も乾かないうちに?

「月末に岩登りに行ってもいいですか・・・」

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「娘さんよく聞けよ 山男にゃ惚れるなよ 山で吹かれりゃよ 若後家さんだよ」

母が良く歌っていました。「若後家さんだよ」というところの意味も知らず、子供の頃私も真似して歌っていました。

父は山男でした。独りの頃、週末の夜行に乗ってこちらにも良く来たようです。

子供たちと散歩しながら日本で1番と2番と4番目に高い山や、富士山とケンカした相手の山を説明しますが、私が知っている程度の山は富士山以外は全て登った事があるようです。

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私は、子供の頃いろんなところに連れて行ってもらいました。

奥日光、軽井沢、下田、箱根・・・

当時は、こういう風にあちこち家族旅行するところはあまりなかったのでしょう・・・近所ではちょっとうわさになっていたようです。

証券会社から独立されて、バブルの頃はすごかった対面のお宅より、小学校時代はうちのほうが派手だった?(笑)

そういう観光地に父の勤め先の寮があったのです(^_^;)

とくに奥日光には毎年連れて行ってもらいました。小学校の林間学校で奥日光に行きましたが、切込湖・刈込湖、光徳牧場、湯滝、竜頭の滝・・・すべて行った事があるところでした(^_^;)

奥日光は8月でもセーターが必要なことは、言われなくても準備するようになりました。

いまブームの皆様からすれば、「ハイキング」のそのコースも幼稚園児からすれば「登山」です。

私たち兄弟は、山に対し自然と畏怖の念を抱くようになったのではないでしょうか。
「本当の登山は素人がやるものではない・・・」と。

しかし、「ハイキング」でも充分に癒されることも知っています。

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風速20m/s、気温10度未満・・・

これは、「山で吹かれりゃ」になるのでは・・・

前述の怪我をされた方は何かとり憑かれているように見えました。山にはそういう魅力が、魔力があるのでしょう。

「しあわせは いつもじぶんのこころがきめる」(By みつを)

300馬力じゃなくても、高級欧州車じゃなくても運転は楽しめるはずです。

憑かれているものから開放されて自由になり、山に吹かれませんように。

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