社会が狂わないように

この夏は、例年よりNHKの戦争関連の番組を見る機会がありました(取材がしっかりしていた?)。

「「海軍反省会」。戦後35年が経過した昭和55年から11年間、海軍の中枢・『軍令部』のメンバーが中心となって秘密に集まっていた会合である。70~80代になっていた彼らは、生存中は絶対非公開を条件に、開戦に至る経緯、その裏で行った政界・皇族・陸軍などへの働きかけなどを400時間にわたって仲間内で語っていた。戦争を避けるべきだと考えながら、組織に生きる人間として「戦争回避」とは言いだせなくなっていく空気までも生々しく伝えている。」

私は、このシリーズを録画し、1~3回いずれも見ました。

また、SMAPの中居君がMCの「忘れないで、わたしたちの戦争」も見ました。

私は、戦争の実像をほとんど知らなかったと認識させられるとともに、社会の「狂気」の危うさに慄然としました。たった4・5年前、私自身が総選挙でその縮小版を経験したことを思えば、私はそのようなキャンペーンに乗らないとは断言できないし、この国は65年前よりそういう意味で進歩していない(少なくとも私は戦争の事を理解していなかった・・・)のではないでしょうか。

であれば、システムとして「狂わない」様にする必要があるのでは、と感じた夏でした。

戦後ほとんど家を出ないという元軍曹の方が証言されていました。自分が死なせた部下の事を思えば、自分がどうして楽しめるものか・・・奥様もはじめて聞いたようです。

そこまで深く、そして長く癒えない傷を人は負わされてはならないはずです。私自身もそうですが、子供たちがそのような目に合わないように・・・

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年末には [Tanac] 2009-12-31 20:26:01 (木)

これを見ました。

「ETV8 雑談 昭和への道 第1回 何が魔法をかけたのか 司馬遼太郎」
こちらに文字になっているものがありました。
今年は、「魔法」について考えた年になりました。いつか、子供たちと一緒に考えるときのために、ここに記します。

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