梯子をはずされても受け身がとれるように

このメールマガジンは紹介されて知ったのですが、取材を元に良くまとまっているので拝見させていただいています。
田中宇の国際ニュース解説

私が従事する分野は個別的で狭い世界です。ともすると世の中から離れてしまいかねません(こちらからアンテナをしっかり張っていないと)。

私の高校時代には世界史は必修ではなかったし、物を作ったり売ったりするという仕事に従事した事がないのでなおさらです。

とくに中東問題がぜんぜん分からないのです(NHKの「週間子供ニュース」がこれを扱ったときは、真剣に見ました・・・)

最近の世界情勢で分からないのは、アメリカのイラクに対する対応と北朝鮮に対するそれの差です。

前述のサイトの「一人負けの日本」では考える材料を多く提供してくれます(マスコミはアメリカの「戦略」を解説してくれません・・・)。

最近アメリカは世界を「多極化」するという戦略を持っているとそのWebマスターは分析しています。

「アメリカが6カ国協議を開きたがるのは、北の核武装を止めるためではなく、北の問題を中国や韓国などの周辺国が解決していく枠組みを作ることで、アジアのことをアジアに任せるという、多極化の戦略をこっそり推進するためではないか」としています。

これに対しては皆様のほうが経済という「現場」にいらっしゃるので、「それはないよ。」と思われるでしょうか。

でも、アメリカで普通に貼られる世界地図をみると、やっぱり根底にはそういう価値観があるのだろうと感じます。

日中韓は地図の一番右の端で、「ちゃんとピント合っているのかな。」という感じです・・・やはり「極東」なのでしょう。
(ちなみにオーストラリアの地図はもっとスゴイ・・・上下左右すべてが反対です)

しかし、WEBマスターは「いままで」の対米従属という日本の戦略は最良だったとしています。問題は「これから」だと思います。その観点から考えると、教育基本法はまさにポイントです。検討をするタイミングは相応しいのですが、その哲学が、党の悲願、政治家としての功名心がメインで、対米従属が出来なくなることに対する備えが含まれていないのであれば、後顧に憂いを残しかねません。

基本法に相応しい審議が必要なのは言うまでもないのですが、このシナリオの可能性を知っていながら、基本法の改正において戦略の検討をしないのは大きな瑕疵ではないでしょうか。

タウンミーティングの時の質問者を手配するような「つまらない」仕事ではなく、外務官僚の担当者には「世紀の仕事」に意気を感じてほしいと思います。

もし、ジャイアンがあまり一緒に遊んでくれなくなった時に、「スネ夫」はどうすればいいか・・・

梯子はそっとはずしてくれるとは思いますが(そのシナリオがすでに実行されているとしたら、かなりそっとやっていることになります)、万一急にはずされた時に受け身はどうやるのか、練習しないまでも知っていた方がいいのでは・・・

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8月6日のメルマガで指摘されていた [Tanac] 2007-08-17 16:41:12 (金)
株が下がっています。
私は取引しないのですが、8月6日のメルマガでこの状況が指摘されていました。
経済のことも分析されるのか・・・と流していましたが、私がこの情報の価値を理解していないんですね。

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