日本勢の低迷が続き、報道も気が付けば「入賞おめでとうございます」とシフトしているように感じていましたが、私は密かに待っていました。学生の時に競技スキーをしていたから言うのではなく、冬季オリンピックの花形はアルペンスキーであります。これを聞いてピンと来ない方がほとんどでしょうが、この辺りから認識していかないと、あちらの方々は日本を真の参加者としては扱ってくれないと思います。
オーストリアはアルペンスキーが国技です。冬季オリンピックはそういう文化をもった国々によって育まれてきた大会なのです。スキー・ジャンプのルールについての議論があり、これは日本の主張に正当性が感じられますが、日本全体の冬季オリンピックへの取り組みはその主張に重みを持たせる物でしょうか(せめて国営放送のメインキャスターがオーストリアをオーストラリアと間違わない必要があると思います・・・)。
今回のアルペンスキー男子回転の結果は快挙です。報道されているとおりアルペンスキーでの入賞は50年前の猪谷千春の伝説的な銀メダル以来ですし、それも皆川選手は銅メダルまで100分の3秒と迫る物でした。また、7位の湯浅選手も同じく0.4秒ほどの差です。
同種目のプレゼンターはまさに50年前、同じイタリアの地で銀メダルを手にした猪谷千春その人でしたが、日本人2人の入賞は満足されたのではないでしょうか。
今回の快挙をスキーに関係する人達はいいきっかけにしていただき、スキー界全体で盛り上げてバンクーバーにつながっていくことを祈念いたします。
それにしても、オリンピックチャンピオンを「シズカ・ゥラカワ」もどうなんでしょう・・・あの人は「アラカワ・シズカ」なんですけど・・・シズカ・アラカワじゃなくて。あちらの人ってどうして日本人を日本で呼ばれているように呼ばないんでしょう。いろんな事がそういうところからだと思うのですが・・・
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