マツダ MPV 23T

写真は、マツダ・スピードのオプション装備車。

ドライバーズ・ミニバン!でも音が・・・

このサイトではエスティマは3500に試乗していますので、MPVもターボモデルでないとバランスしないと感じていました。

マツダの2300直噴ターボはかなり低回転からトルクが出ていて、少なくとも3000ccくらい(もっとかな)の大排気量エンジンのように感じます。私が昔乗っていたレガシイ RS type RAはエアフィルターを変えていたこともあって、「ヒューン、シュコー(アクセルを戻した時)」と鳴っていましたが、MPVは「このエンジンはターボですよー」という音の演出はありません。ただ、私はこの「ボワー」という”音”はダメですね・・・ノンターボのモデルは全体が静かで好印象であったため、それとの格差がそう思わせるのでしょうか・・・少なくともフォレスターの2500ターボの方が音は大きいですが違和感は少なかったと思います。

パワーステアリングはアテンザほど敏感ではなく、ノンターボのMPVほどダルでもなく、ちょうどいいと感じます。インチアップしたタイヤがノーマルMPVよりばたつくことが僅かにありますが、前述のパワステの向上でお釣りがきます。

それとマツダはブレーキです。剛性感のあるコントローラブルな仕上がりで、パワステの手応えとアクセルペダルの重さとよくバランスしていてると思います。

これはデミオの時にも感じたのですが(コンパクトカー参照)、Aピラーが視界の邪魔にならないのがいいですね。角度はそれほど立っているようには見えないのですが、私のストリームやオデッセイと比べると右折時の見やすさで有意の差が感じられます。断面が工夫されているのでしょうか(このあたりはBMW3シリーズも上手でした)。

低速からもりもりトルクがあって、パワステのセッティングが適切で、ボディー剛性もいいから、私のストリームくらいの大きさにしか感じないほどです。ただ、これはアテンザもそうなのですが、ドア内張り(特にショルダー部)のデザイン処理に工夫が欲しいと思います。これは最近乗った三菱iの姿勢を見習うべきかもしれません。

マツダ車のブレがないドライバーズカーとしての仕上がりは評価したいと思います。ただ、私はこのターボの音はダメでした・・・ノンターボのエンジンの印象がいいので、5速ATになってくれれば私はノンターボモデルをセレクトしたいと思います。

マツダも復活してきましたので、高く評価されていた「V6」の復活を望みたいと思います。それと、一貫して守ってきたドライバーズカーのDNAを象徴的に示すイメージリーダーの存在が戦略的にも望まれます。それはRX-7とリンクしがちですが、私はマツダが開発担当すると噂される、同じフォードグループの次期ジャガーSタイプのZOOM-ZOOM版を望むところです。

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