マツダ・ロードスター VS AT

聖域で開発されつづけている・・・

「聖域での開発」でも書いていますが、この車は何かの車を意識して開発されるのではなく、自分の行きたい道を自分のペースで走っているように感じます。その孤高さがまぶしいわけです。この車に対抗する車についてのアンテナはいつも立てていたのですが・・・似てるんだけどロードスターと同じベクトルの車がなかなか現れません。

カーグラフィック誌の塚原さん(いえ、副編集長とお呼びしなければイケないのでした)がボクスターと比較することによって、この日本が誇る愛すべきサンクチュアリー(聖域)の定住車を解説してくれています。これはロードスターの理解を大いに助けてくれましたので、REVIEWしたいと思います。

リアのスタビリティーを中心にロードスターは「他のスポーツカーとは異なる文法で躾られている」としています。ボクスターに代表される最近の高性能スポーツカーは「できるだけ定常旋回の区間を短くとり、アペックスに向けての減速で最大限のスタビリティーを確保し、脱出時には最大限のトラクションを得るという二次元的なセッティングを施されている。」としています。そうなると、「高速コーナリング時の安全性のためにはリアの安定したロードホールディングが必要・・・」となり、「特定のタイミングでいっきにヨーを立ち上げ、車の向きを変えたらすぐさま加速するというドライビングスタイルとの相性に優れるシャシーセッティング」と理解すべきなのです(ボクスター等の最近のスポーツカー)。

これに対して、ロードスターに求められるドライビングスタイルは、「定常旋回の区間を長くとる」もので、私がちょっとかじったアルペンスキーのエッジの効いた中ターンにイメージが近く、スイング&グライド(ボクスター的)が苦手だった私はロードスターの方が波長が合いそうです。

塚原さん(もとい、副編集長)は「減速区間の最後の部分を旋回状態への移行とクロスさせるようにブレーキをソフトに戻すのがいい」とアドバイスしています。つまり、インプレッサみたいにガツン・パッ・ブオーンとやって、「ロードスター、ダメじゃん」と言ってはイケないのですね・・・

エンジンも低速トルクが増しているし、ステアリング・レスポンスの軽快さは健在です。私も塚原さん(しつこいですね・・・副編集長)の薦める通り、今のセッティングなら5速マニュアルにすると思います。でも、マツダもやっと新型ATが出て来ましたね。他車に広がっていくのをマツダファンはさぞや待っていることでしょう。そうなるとマツダもいっきに馬身を並べてくるのでは・・・(来年のターボのMPVも楽しみです)

ただ、(最近こんなことばっかり言ってますが)他のマツダ車は先代のプレマシーくらいからデザインが好きなのですが、ロードスターの顔・・・入って来ないんですよね。これがベースのいろいろなスペシャルを楽しみにしたいと思います。
(それにしても、これを選べる人って、幸せだと思います。うらやましい・・・)

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