いい競争を

キャプテンを読んだ長男は、実は

「ぼくも全国大会に出たい!」と言いました。

さすがに驚きましたが、私は、

「一人では行けないのでは・・・学校でみんなで毎日トレーニングできない?」と水を向けましたが、学校でも色々「用事」があってできないのだそうです。

何年かスポ少に関わってきて感じるのは、子供たちに「欲がない」事です。

「市のチャンピオンになりたくないのか!」と言ってもポカンとされるかもしれません(^_^;)

今でも覚えていますが、子供のころ自分が入った少年野球チームは4年の時に町内にできたチームで弱小でした。

まだチームのスタイルがなく、試合では相手のチームのやっている事を真似して応援を独りで勝手に始めました。同じ小学校の他のチームの一人一人に体育等では勝っていながら負ける屈辱が中学でも続ける原動力でした。

今ではとんでもない話ですが、1年でレギュラーキャッチャーになったため、先輩のしごきと顧問の「指導」のおかげで、東京ドームで一番デカイ声を出す自信があります(少し前の阪神戦で能見VSサブローのとき、上品な1塁側から「勝負しろよ!ノウミー」とちょっと言ったら、響き渡ってしまいました・・・妻にはヒンシュクでしたが、次男は響き方が面白かったようです。)

見てろよ!という思いもあり、毎日50球くらい?セカンドベースからホームに向かって暗い中も居残り送球をやりました。いつも肘はビリビリしていたかもしれません(^_^;)しょっちゅう殴られたセカンドの先輩が捕れないようなのを投げてやると・・・

でも、「自信」はもらえたのかもしれません。市内で盗塁してくるのは隣の中学の一番だけになったし、新人戦優勝後に隣りの市の強豪(斎藤雅樹氏の母校)と練習試合をした時も、相手の一番を刺せました。

でも、こういう話を子供たちにすると外国人を見るような眼で見られます(^_^;)

チームの監督は甲子園経験があり、それこそ比較にならない経験がおありですが子供たちにはめったに披露しません。かみ合わない事をご存じだからなのでしょう・・・とても冷静な人で、組織運営でも間違いはなく勉強させられます。

私がその人から聴いた話で印象的だったのは、内野の要としてプレッシャーを感じていた事を指導者に相談すると、そういう立場が確定しているという認識は勘違いでいつでも交代する可能性はある・・・と言われたというエピソードでした。この「競争」で勝ち取るという事を今の子達は適正に経験できているのでしょうか・・・

チーム内で競争はなくても、市で他のチームと競争しているうちの選手たちはまだ良いのかもしれません(スポ少をやっていない子は?・・・)。昨秋に入ってくれた新しい仲間(長男と同学年)はまだそれに戸惑っているのですが、入ってよかったと思えるように・・・

「県大会に出る」よりも監督から野球の話しをたくさん聴く方が大事なのでは・・・と感じ始めています。
(もし、私がそういう経験をしていたら高校でも続けていた?)

自分たちがどういう人に指導してもらっているかを子供たちに気付かせてあげることに何か寄与していけるように・・・そして、中学でも野球を続けてくれるように・・・

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