待ってました!こういう日本車
このクラスのスポーツセダンを検討していらっしゃる方は、是非レクサスISの実車をご覧ください。それと日を変えて2回以上見ることをお勧めします。
今日の試乗でISを見るのは2回目でした。セールスマンの説明を聞くテーブルから2台の別の角度に置かれたISを見ることができるのですが、初めてのときよりディテールのデザイン手法が多く目に入ってきます。デザインが染み込んでくるとでも言いましょうか、このように感じたのは初めてです。
この車は、日本の心(細やかさ、奥ゆかしさ)が具現されていると思います(アメリカ帰りなのにうれしい限りです。かの地の方が日本がよく見える?)。カーグラフィック誌はインプレッション記事の表題に「美味、しかし薄味」とつけていますが、いい出汁を適度に使っている!と付け加えたいと思います。出汁は多ければいいってものじゃないそうです(試してガッテンより)。試乗後にカーグラフィック誌の写真を見ても「こんなんじゃないんだけどな」という感じで、実車の方が魅力的です(レクサスは写真が苦手?)。
尊敬する二玄社顧問、小林彰太郎氏も「このクルマはブランド抜きでもとても良いクルマである。すべてを総合して評価した場合、このセグメント(スポーティ4ドアサルーン)ではワールドトップクラスといっていいだろう。」としています。また、氏をして「ハードウェアに関して、他の日本メーカーも大いに勉強することがある。」とまで言わしめています。
まずはブレーキではないでしょうか、ブレーキ・バイ・ワイヤではないのに剛性感とコントロール性の高さは文句ありません(ただ、いままでとちがってローターも消耗品扱いだそうです)。それと、ステアリングホイール自体がとても軽い物で作られているような感じがするのです。これは電動パワーステアリングの成果なのだそうです。だとすると、きめ細やかな制御だと思います。これはもう好みの領域ですが、遊びがあとほんの少しあった方が、つまりレクサスGSのままでいいと思います。
コーナーに突っ込んだとき、ロールしないでふんばるタイプのようですが、限界は高くまたブレークも漸増的でコントローラブルです(ステアリングへのインフォメーションも豊富で前後バランスも取れています)。個人的にはプジョー407やシビックのようにもう少しロールする方が好みですが、さらっと乾いた感じで統一されていてこちらの方を好む方も多いと思います。試乗したのはversion Sでしたが乗り心地はまったく硬くありません(この点でレガシイB4の3.0R spec.Bは参考にしてほしいところです。)。
例の先輩の後継車プロジェクト(レクサスGS参照)は一気にISがリードでしょうか。10月中にスカイライン・クーペがマイナーチェンジの予定ですが・・・
個人的には、小林氏に勉強した方がいいと言われたうちの一つと思われる、レガシイB4の3.0R(spec.Bではないノーマル)でどれだけ差があるのか、不安は隠せません・・・
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