[HCPD]
「スバルの良さ」、それは“本物”であること、愚直に“本物を追求している”こと、それ以外に無いです!
レガシィには、車としてもっとも大事なことの一つである「走りがすばらしい!」という武器があると思います。
でもでも、それはレガシィにとって一番大事なことではないと思います。
レガシィが世に出たとき、何を世に知らしめたか。
それは、ステーションワゴンのすばらしさ、もっと言えば、車を使って素晴らしい時間・人生を過ごそう!!であったはず。
「車を人生の大事なパートナーとして使う人」の気持ちに立ったパッケージング・デザインにあったと思います。
“走り”について言えば、言葉足らずですが、「こんな最高の道具にして、さらにプラスαでこの走り!」なんです。絶対そうですよ!
「こんな最高の道具にして、さらにこの走り!」だからこそ、替わりが見つからないんです。
ココを追求しているスバルこそ、「徹底的に本物を追求する集団」であり、レガシィこそがそれを具現化した存在だったと思います。
INAKA-JINさん(=Gさん?)が述べられた『どんなクルマが隣りに来ても気にならない、オーナーが誇りを持てるビシッと筋の通ったクルマ』、まさにそれです!!
「プレミアム?」そんなことレガシィに関係ないですよ。
レガシィというモビルスーツに乗って自分が強くなったと思っている人たち~、レガシィはそんな車じゃ無いんです!
なのにスバルはこの人たちに迎合しちゃった・・・残念です。
BPは格好良すぎる。D型、もうほんと高級車です、走り最高です、乗り心地もすごいです。街中のふつうのカーブを曲がるだけで、凄さがわかります。
でも、BPが醸し出す「キズつけたくない感」に違和感を覚えちゃうんです。
BHの時は、天井・トランクに荷物を積み込んで、ガンガンにキャンプだ川だと行ってました。
BPは、遠慮しちゃうなぁー
(それに、BHの時に2段に積めたボックスが、BPでは積めないんです・・・困ったぁ)
時代は“本物”だけが生き残る時代です(よね?)、せっかくレガシィの時代が来たのになぁ~
プレミアム?先進のデザイン?そんものは他の車に任せてくれ~
もう一度、BFを作った時の気持ちを思い出せー
でもでもレガシィが大好きです、ずっと乗り続けてやる~
-HCPD様、ご投稿ありがとうございます。これまでの私であれば、わたしのスバル歴はレガシイ RS type RA、SVX(トップページの写真参照)だからBH乗りとはズレるとしていたでしょう。この乖離がまさにきっかけなのですが「カーメーカーの「証」把握プロジェクト」というのを準備しております。暗黙知されているイメージを少しでも形式知化できないかという物です(まあ、アンケートなんですが・・・)。
目標は「でもでもレガシィが大好きです、ずっと乗り続けてやる~」がどこから来ているのか・・・なのです。よろしければ、アドバイスお願いします。
わたしの場合、なにせ、RS-RA、SVXですからスバルに10年以上乗っているのに、必ずしもスバル=ワゴンとはならないのです・・・共にガラスのミッションということで、虚弱体質の美人という雰囲気もあって(それはないだろ・・・とあちこちで言ってそう。でもSVX勢にはちょっとは染み込んでくれるのでは・・・)、そのイメージを感じさせるBGに今夢中です(ロールバー入りのBGどこかにないですかね・・・)。
今後共よろしくお願いします。 — [Tanac] 2006-12-10 11:45:57 (日)
-HCPDさんはじめまして。そう、そうなんですよ。レガシィをレガシィたらしめている(いた)ものそれは“最高の道具”であることじゃないかと思います。例えるならスナップオンとかハゼットといった高級工具のような。&br;実用・機能が最優先されていながら尚かつカッコイイ、というか実用・機能が最優先されているからこその美しさ、それがレガシィの魅力であったと思います。先代までは車が汚れててもキズがついてても乗ってる人のポリシーみたいなものが感じられる好ましさがありましたが、現行でそういう状態だとただのヘタレ車にしか見えない、イケてない。スーツ着た人がキャンプしてるような違和感。自分がBP/BLを好きになれない(Tanacさん流に言うと入ってこない)最大のポイントはそこだと思います。
そう考えるとレガシィ復権の鍵は“道具感”を取り戻すことなのかもしれません。現行の路線を続けたいならいっそ名前を変えてセダンとクーペだけにした方がいいんじゃないでしょうか。でないと三代目ソアラやV35,36スカイラインと同じ轍を踏んでしまうような気がします。 — [<G>] 2006-12-13 10:18:12 (水)
-HCPDさん、<G>さん割り込み失礼します。
お二人のスバルのイメージはもともと使いやすい道具であったとの見解には賛成しますが、私の認識はもう少し異なります。スバルブルーのインプレッサが街中を走り始めたころからスバルに乗り始めた私にとっては、WRCで勝ち始める前のスバルは高級工具というよりスクラップまで酷使される建築機械のイメージでした。トヨタがセルシオ以降、高級車試乗へ切り込んだようにメーカーの成長を考えるとプレミアム志向へのシフトはありと考えます。というより私個人は積極的に支持します。道具としての実用性だけなら品質向上が著しい韓国車で十分です。日本の建築機械は作動の緻密さと耐久性の両立で高くても世界市場で売れ続けていますが、意外と耐久性に難のあるスバル車はブランド力がなければ既存ユーザーはともかく、一般のユーザーにとっては壊れやすい建築機械と同じでしょう。日本のユーザーは韓国車は買いませんが、縮小傾向の日本市場が当てにならない以上、規模の小さいスバルにとってBMW、ポルシェ的プレミアム感を手に入れるしか韓国車他の途上メーカーの猛追をかわすのは至難のわざと思います。でもスバルも幸せなメーカーですね。トヨタがセルシオ出したとき、既存ユーザーが文句言ったのは見たことがないので、それだけ愛されているということでもあります。 — [IR0430] 2006-12-14 08:00:36 (木)
-私にとって最も大事なテーマなのですが、なんかノロっぽいのです・・・ちなみにノロには五苓散です・・・えー180錠4000円もする(^_^;)そんなにいらないのに・・・
これに答えるためにこのあいだBHに乗りました。改めてリポートします。 — [Tanac] 2006-12-14 12:41:02 (木)
-ノロって・・ノロウィルスですか!?漢方がウィルス性食中毒にも効くとは知りませんでしたが、医者いかれたほうが・・
なお、HCPDさん、<G>さん、気を悪くされてたら申し訳ありません。私にとって今のスバルはインプレッサのレーシーイメージ、レガシィのプレミアムイメージ、フォレスターのその辺のSUVと違うよイメージが私のイメージなのです。インプレッサが出る前はスバルって林道グルマと思ってました。ぶっちゃけ言いますと、「このメーカー、デザイナーいるのかいな(SVX除く)」ってのが本音でした。僭越ながら、このサイトの参加者の中で明らかにエンスー度の低い私の印象は、おそらく一般ユーザーイメージに近いと思います。
身の回りでも11年前に私がスバルを初めて買ったころ、友人に「何でスバル?」と真顔で聞かれたものですが、最近は若めの女性にも「レガシィ考えてるの。あれ、かっこいいね。」って言われる感じになってきました。レオーネから初代レガシィのころまでは若い女性がスバルをほめるの見たことありませんでしたが、確実にイメージは変わってきています。レガシィのコアユーザーからすれば堕落かもしれませんが、私はブランドの成長と捉えています。この10年続けてきた走りにもこだわったプレミアムブランドへの脱皮の努力をやめるなら、私にとってはただの中小メーカーです。もしそうなっちゃったら(やっぱ韓国車までは割り切れないので)、道具としてグローバルスタンダードのVWにします。 — [IR0430] 2006-12-14 22:51:57 (木)
-高級工具には所有する喜びと愛でる楽しみもあると自分では思いますが、IR0430さんのようなご意見とそれに共感される多数の方がいらっしゃることは理解できます。でなければBP/BLがミドルクラスセダン・ワゴンのカテゴリーで(販売台数に波があるとはいえ)トップに君臨し続けることはできないですからね。ただ、私のような頭の固いユーザーには初代から受け継いできたセダン・ワゴンとしての優れた資質をないがしろとは言わないまでも疎かにしてしまったことはとても残念に思うのです。スバルも岐路に立たされているのでしょう。既存ユーザーの意を汲み取り初心に立ち返るか、セダン・ワゴンファンを切り捨てて現代欧州車路線(=スペシャリティー)にシフト替えするか、ここ数年のうちになされるであろうその選択は興味深いところではあります。 — [<G>] 2006-12-15 00:24:36 (金)
-理解しました、すいません・・・
スバルの「証」・・・スバルはおもしろい、レガシィに乗っている人のスバル観があり、フォレスターに乗っている人のスバル観があり、インプレッサに乗っている人のスバル観がある。そこがまさにスバルらしさであり、スバルにとっての財産だと思います。つまり、それこそが『プレミアム』だと思うのです。それぞれに「やっぱりおれの相棒はおまえしかないぜ!」と思わせる魅力がある。これに代わる車がどこを探しても見つからないという。
確かにレガシィD型で走りが「完成」し、「プレミアム=高級感」「スキのない完璧な車(優等生)」路線に突き進む実力が備わったのかもしれません。で、突き進むべきだと思います、「レガシィの走りに、トヨタのスタイリッシュプレミアムワゴン」「レガシィの走りに、トヨタのライトSUV」。いいです!、ガンガン売ってガンガン儲けて下さい!
涙を呑んで、レガシィの走りは譲ります(企業存続のためには致し方ない)。しかし、『レガシィ』と名乗ることは許しません!『フォレスター』と名乗ることも許しません!プレミアムブランドとしてマーケティング車で儲けてもうら一方で、「レガシィ」「インプレッサ」「フォレスター」は、もう一度原点に戻りましょう!自分たちにとっての「プレミアム」ってなにかをそれぞれ見つめ直すべきです。この最高の走りがあるスバルだからこそ、パッケージング・デザインについてマーケットに媚びる必要なく「実用・機能が最優先(Gさん)」された本物・本質を追求できるということを忘れてはならないと思います。
ちなみに、「BG型ワゴン濃色ガラスなしに、家族4人がニコニコと楽しそうに乗っている」なんてところを見ると(ついでにGTだったりすると)、おとうちゃんカッコイイぜ!!と思っちゃいます。これが私の理想のレガシィ風景です!(なんじゃそりゃ・・・) — [HCPD] 2006-12-15 01:07:45 (金)
-皆さんありがとうございます。五苓散が入っている「胃苓湯」を飲みましたが吐かないで済みました・・・というかノロじゃなかった?
議論が深まっていますね。また改めて(すいません・・・)
「おとうちゃんカッコイイぜ!!」を目指そうと思っていたのですが、にわかにコンペティターが・・・○コード・ユーロR・・・ — [Tanac] 2006-12-15 05:58:17 (金)
-HCPDさん、<G>さん、先に謝っときます。意固地なコアユーザーと誤解していました。申し訳ありません。お二人の真意、理解しました。
原点の心を忘れてほしくないお二人の心情は良くわかります。一方で、私レベルではレガシィもインプレッサも初心を忘れたとは思っていません。世間一般の認識はスバルは「キープコンセプト+熟成」を続けているというのが大よその判断じゃないでしょうか。ホンダや日産の変遷に比べれば、かなり濃い志を残しているように感じます。以前からのユーザーには薄くなったように感じるのかもしれません。
またえらそうにいっちゃいますが、メーカーにとっては現状維持や先祖がえりは退化と同じです。何らかのプレミアムを持たなければ、スバルの規模では世界市場で韓国、中国などの新興メーカーの波に飲まれて波間に消えていくことになるでしょう。トヨタの下請専業になってほしくありません。 — [IR0430] 2006-12-15 08:02:04 (金)
-別な視点を提供します。
知り合いの女性(ちなみにバリバリ仕事できる才色兼備)がフォレスターを買いました。前はN社の、ファミリーカーの皮を変えてSUV風にしたふざけたクルマに乗っていました。フォレスターのバランスと資質に触れれば、2度とああしたお手軽グルマに戻ることはないでしょう。それでもスバルの進む道は邪道でしょうか。
荷室が狭くなった?ルーフの絞込みはワゴンにあるまじきデザイン?傷つけるのが怖い印象になった?細かいことごちゃごちゃ言いなさんな!遊園地グルマしか知らない連中にクルマの本来の味を教えるには、少しぐらい味の癖を取ったり、見た目洗練してででも、おびき寄せて運転席に座らせてきっちり学んでもらうしかないでしょう。首に縄つけてつれてくるわけに行かないんですから・・・。街といわず、高速道路といわず、国中にあふれる冷蔵庫グルマと遊園地グルマにカウンターかますには国産車ではスバルしかないと思っています。
如何にコアユーザーの方々の言い分が正しくとも、スバル村の中でこの道具はいいとうなずきあっていては、道を走る冷蔵庫グルマが増えていくだけです。スバルの哲学をわかりやすく翻訳しなければ、お互い不幸です。インプレッサがWRCに勝ち始めたころ、こうしたオリジナルなメーカーに金を投じなければ日本のモータリゼーションが腐ると考え、スバルを買いました。ブランドの成長を見てるとその判断は間違っていないと今でも思っています。
また言い過ぎですかね。でも決して他意はなく、クルマやスバルを愛する気持ちに変わりないことはご理解ください。 — [IR0430] 2006-12-15 20:20:35 (金)
-BHの生みの親である、桂田さんが言っていました。高級ではなく一流をめざした。本当に必要なところひはコストをしっかりかけた。しかし、それ以外の場所は思い切ってシンプルにしたと。その結果、くっきりと機能美が浮き上がった。BPからは切り捨てられていたところにもコストをかけるようになったということでしょうか。個人的にレガシィが好きになったのはBG後期からです。レガシィに狼のような孤高さと力強さを感じたからです。当時、他のメーカーが脂肪を溜め込み、どんどん親父っぽくダサクなっていくなか(表現がなんとも抽象的ですみません)、なんとも言えないストイックな骨太さがすごくカッコ良く見えたのです。翻って、BPを見ると確かに成熟してきたようには思いますが、ちょっと脂肪がついてきたかなとも思うのです。たしかに、絶対的な性能は十分に高水準ではある。でも、BGあたりか持っていた狼っぽさは少し薄れたように思います。 — [カズ] 2006-12-15 22:12:27 (金)
-カズさん、はじめまして。お付き合い感謝します。
確かに脂肪はちょっとついてしまったのでしょう。印象も丸くなっちゃったのでしょう。でも皆様の持つスピリットをわかりやすく翻訳しない限り、島国のスバル村で終わってしまうのではないでしょうか。島国からでて普遍性を得ようとすれば、時に味付け間違えたり、時に「脂っこいよ」「やわらかく煮すぎだよ、オイ」ってことはあるでしょう。でもそうした軋轢を放棄し、コアユーザー以外に理解できないままでは所詮、一般のモータリゼーションを変えることもなく、存在すらキワモノ扱いで終わるのじゃないでしょうか。群馬の田舎(失礼)からVW、アウディ、BMWをあわてさせるような、世界が認めるモデルを出す志のほうを私は支持したいです。
相手にもわかる方法で、誰もが認める形を示して勝たなければ、それは勝負じゃない。村から出ずに馴染みのお得意さまだけ相手して、ほんとはうちの狼の方が強いってつぶやいても、何も変わりゃしません。
ちょっと調子乗りすぎました?人様のサイトで好き勝手書いて申し訳ありません。ご不快の方もいらっしゃると思いますが、スバル愛に免じてご容赦を。 — [IR0430] 2006-12-15 23:34:27 (金)
-IR0430さんのご意見には考えさせられるものがあります。私のような意見には耳を傾けない方がスバルにとっては得策でしょう。軽自動車以外、積極的に自分の購買意欲をかき立てる新車がないという現状は世の中の流れから遊離したところに自分がいるという証拠に他なりません。思えばメルセデスやVWはじめ色々なメーカーがそれぞれの「村」を出ていきました。結果、繁栄してるメーカーもあればそうでないところもあるので何が正解かはわかりません。が、悲しいことに私の心をくすぐるのはそれぞれのメーカーがまだ「村」にいた頃の作品なのです。「買ってもらう」車ではなく「買わせる」車だった頃の。厳しい現状を考えるとどんな形であれスバルには成功してもらわなければなりません。ただ、再び繁栄を取り戻した暁には、余技でいいのでちょっと昔を、スバル村を思い出した車を作ってほしいのです。現行VWのラインナップでいえばポロGTIのような。いささか卑屈な望みではありますが、その希望がいつか叶えられんことを願っています。 — [<G>] 2006-12-16 01:13:58 (土)
-補足です。前項の「買わせる」は「他と比べる必要のない独自の魅力を備えている」という意です。決して「脅して購買を迫る」の意味ではありません(当たり前だっつーの!)(^_^;) — [<G>] 2006-12-16 01:32:36 (土)
-汗かいてきたから桂枝湯の方がいいかな・・・おっと、ここがこんなことになっていたんですか。カズさん、ありがとうございます(カズさんにとってサプライズはまだありませんか・・・)。BGはいいですよね。その後マイバッハを描いているんですね、そのデザイナーさんは。 サバティナスさんもいよいよインプレッサからですね(R1は違うらしいですが・・・)
BHにも試乗して私なりに整理してみました(ランカスター参照) 今の時点でBP/BLという走りを完成されたのはやはり大きいと思うのです。 アウディにはA3、BMWにもMINIがあります。この走りを僅かでもいいから守っていってほしいと思います。私は、走りが守られていれば、ボディーは「L」でも「SAAB」でもかまわないのですが・・・ — [Tanac] 2006-12-16 05:37:14 (土)
-IR0430さんのご意見には納得します。実際にスバルはそう思っていて、そう進んでいくのかもしれません。でも近い将来後悔することになると思います。スバルはスバル村の伝統をひたすらに守り承継していくべきです。それを怠ったとき、村内にスバル村の伝統を知っている者はいなくなり、スバル村は市町村合併で消えてしまいます。あきらめるのはまだ早い!!もう少し夢想論を続けさせてください!スバルの車が他の国産メーカーの車と大きく違うところは、造り手の『魂』を感じられるところだと思います。そしてそして、これからはまさに「造り手の『魂』」の時代が来るのです(ほんまかいな!)。モノがあふれ情報があふれているこの世の中で、実は人々は「本物」に触れたいんです、「こだわり」を感じたいんです、「造り手の『魂』」に感動するのです!!(あぁ~夢想論・・・)スバルの時代はすぐそこまで来ています、あきらめるのはまだ早い!!メルセデス・BMW・アウディ・VWたちと本気で張り合うなら(個人的には張り合ってもらう必要はまったくないんですが・・・)、ますますスバル村の伝統を守り続けて色濃くしていくべきでしょう、それ以外にあるでしょうか?私が思うスバルが守るべき大事なものは、やはり『道具感』『機能美』です。車は道具です、使うものです。それに乗る(所有する)ことが目的ではありません。テリー伊藤さんが最近の本のウィングロード評のところで、こんなことを言っています。「ウィングロードに乗っている奴はきっと車に興味がない、でも遊びは楽しんでいる。クルマよりも中に乗っている奴のほうが楽しいんですよ!」てなことを。スバルにとってこの言葉は絶対重い!その対極はレガシィ・・・と思うのです。レガシィは、その進化と同時に、気づかない間に、残念ながら、皮肉なもので、その対極に位置しようとしているように思います。つまり、車は凄いが降りてきた人間はつまらない、たいしたことない、「で、降りてきたお前は何ができるんだ?」みたいな。もうかなりその感はあると思います(自分も含めて)。 — [HCPD] 2006-12-16 07:01:59 (土)
-日本で、メルセデス・BMW・アウディ・VWなどに乗っている人たちの大半は、それに乗っていることが重要なんです。ガラスに映ったピカピカの車と自分の姿にうっとりするために、ゴルフ場の駐車場で仲間はずれにならないために。それは世界でもそうなんじゃないんですか、超高速域でのみ使う車としての意義はあるけれど、やっぱり「プレミアム好き」な人たちのための「プレミアム車」ですよね、きっと。ほんとに使える車、生活に根ざした車は、別にいっぱいあるんですよね、きっと。なのに「プレミアム車」を造れないと生き残れないと強迫観念を持つことは正しいのかなぁ~。レガシィはそこを目指しちゃうのですか?確かに、BP-D型の走りを持ってすれば、そういったクルマを造ることができる国産メーカー筆頭であることは、間違いないのかもしれません。そして、ほんとに世界がアッと驚く「プレミアムセダン」を造って欲しいなぁと期待します。でもそれはレガシィですることでは絶対ない、中途半端になって日本でも世界でも全てを失ってしまうと思います。日本でも世界でもレガシィは、あらゆる場面で『最高に使える車』である、このことこそが、レガシィの『価値』なはずです。見失ってはいけません、その『価値』をますます磨き、その『価値』こそを世界に知らしめるべきです。そして、カズさんが紹介してくださった桂田さんの言葉「高級ではなく一流をめざした。本当に必要なところにはコストをしっかりかけた。しかし、それ以外の場所は思い切ってシンプルにした。」にとても共感します。「高級ではなく一流」:そのとおりだと思います。「本当に必要なところ」:絶対見失わないでください、要はそこに造り手の『魂』を『思い』を感じ、それに共感し、レガシィ・スバルが大好きなわけですから。「思い切ってシンプルにした」:たかが車です、道具です、使ってなんぼです、シンプルであるべきです。仕事もバリバリこなす、遊びもガンガン行く、そしてもちろん家族を大事にする、そんな人が対等な相棒として選ぶ車、それが「レガシィ」であって欲しいです。最近BGワゴンについつい目が行きます、そのシンプルで「清々しい姿」にレガシィの原点を強く感じます。最後に、BPを造ったスバルスタッフは、桂田さんと同じ言葉を心から言えるのでしょうか?さらにもうひとつ、上のような「レガシィ観」の私には、「ルーフを絞込んだ」、「レガシィのスタッフがルーフを絞り込むという選択をした」、ということはものすごーいショックでした。これをスタートに、スバルの考える「本当に必要なところ」と自分にとってのレガシィの価値とは、どんどん乖離していくんだろうなぁと直感で思ったことを思い出します。 — [HCPD] 2006-12-16 07:02:56 (土)
-皆様の心情、理解します。さすがにスバルユーザーは愛情が深いです。それでもあえてスバルとそのコアユーザーに言いたい。「村から出ろ」と。そしてその力もあります。濃い価値観で、わかる人だけにいい道具を提供するのももちろんひとつの見識で、そうした職人技を決して否定しません。でもWRCで強豪をなぎ倒し、アウトバーンでゲルマン連中の車をうならせ、ローマの石畳の上でも猫足自慢の車よりいいって認めさせ、存在を認知させなければ、いくら道具としてよくたって新たな日本車像を提示することは出来ません。私はポリシー捨てて張り合えといってるのではありません。自らの価値観を確立するには一旦自らの存在を認めさせなければ何も変えられず、自己満足で終わるといっているのです。逆に村から出なければ、村の過疎化とともに消え、村の地主様で終わるほうを危惧します。ホンダがかつてCVCCエンジン引っさげて北米、欧州連中を驚かせたように、市町村合併で消えないために、村から出ましょうといっているのです。ただHCPDさんのコメントにあるテリー伊藤氏が語るウィングロードの件、たしかにレガシィは車だけ偉くなっちゃったと思います。CMみてもいきなり「SIドライブ搭載!」から始まるもんな。いまどきメカの説明からCM入るの、スバルだけでしょう。メカ好きの素性は変わらないものです。。。皆様の認識のずれを修正しながら、これがスバルのクルマって世界に提示していくのを目指すってのはどうですか。「仕事もバリバリこなす、遊びもガンガン行く、そしてもちろん家族を大事にする、そんな人が対等な相棒として選ぶ車」、大賛成です。成功したらまた村を思い出す。いいじゃないですか。欧米メーカーや遊園地グルマのユーザーに「スバルあなどれじ」って思わせてから、こんなのもいいだろって言うのも手だと思いますが。いやそうした存在を認知させるって方向性そのものが既存ユーザーに違和感あるのはわかりますが、存在認めさせなければ結局遊園地グルマが増えていくだけですって。例えが飛躍しますが、刀は反っているからこそ切れるのです。皆様の感じるスバルのよさを再現し、モータリゼーションを健全に発展させるため、時に反ることも、曲がることも必要じゃないですか。 — [IR0430] 2006-12-16 10:02:27 (土)
-存在を認知させるためには逆に変わってはいけないんじゃないでしょうか。レクサス(セルシオ)が世界のメーカーから認められたのはまさに“違っていたから”でしょう。新しい価値観を呈示したレクサスとは異なり、スバルの“基本重視・本質追究”の姿勢は価値観としては確かに古い、既知のものではありますが、今それを掲げた車づくりをしているメーカーがどれだけあるでしょうか。反ったり曲がったりをやった車は所詮、亜流・代替品で終わってしまいやしませんか。認知されるためにはおもねるよりもアンチテーゼを示す方がアピール度も高く手っ取り早いのでは。少数派であることは逆に武器になると思うのです(何においても“変なヤツ”の方が目立ちますよね)今まで培って貫いてきたスバルの信念(であると私が思っているもの)が本物であるとすれば、変節はモータリゼーションの健全な発展をかえって阻害することになると思います。考えがあっち行ったりこっち行ったりしてますので主張に一貫性がないかもしれませんがお許しを。
P.S私の表現が不適切だったので誤解されたかもしれませんが「現状維持」「先祖帰り」と「本質追究」とは次元を全く異にするものです。 — [<G>] 2006-12-16 15:41:51 (土)
-皆様と議論するうち、こちらもちょっとずつ変わってきました。<G>さんのお考えは正しいと思います。私の中でも整理してみるとそう求めるものの本質は違わないような気がします。曲がってもという表現はちょっと正しくなかったです。反省と訂正します。私が求めるのはイチローがパワー偏重のベースボールに対し、こういう野球もあるんだよという技術を見せ付けた、新しいベースボール観を大リーグに提示した、そのイメージです。オリックスにいたままで俺うまいでしょって言っても大リーグや世界に影響を与えることはできなかったと思います。でもイチローは変わらずやってのけました。このイメージでどうでしょうか。 — [IR0430] 2006-12-16 21:33:52 (土)
-スバルは「基本重視・本質追及で行くべき」でこの総論に関する議論は収束できると思いますが(騒がしたのは私でした、すいません、一応議論が深まったってことでお許しください。数々の無礼もどうか平にご容赦のほど・・)、レガシィはどうあるべきかの各論はユーザーにより愛着が異なりすぎ、まとめきれるものじゃないかもしれません。Tanacさんのご指摘のようにBP/BLは走りは熟成の域に達したのは異論なしと思います。私程度でも現行レガシィは全体のベクトルがBMW意識しすぎだろ、ってのは感じますので、そろそろお手本から離れて、今一度、デザイン含めてスバルの本質を見せてもらうしかないのかなと思います。 — [IR0430] 2006-12-17 00:59:52 (日)
-皆様、建設的なご意見ありがとうございます。私も影響を受け「レガシィ考」を書いてみました。こちらの後半の方は読まずにアップしましたので「イチロー」ネタがダブりました。IRO430さんのコメントは見ていなかったと言い訳させてください(偶然にびっくりしました・・・) — [Tanac] 2006-12-17 11:32:43 (日)
-追伸です。HCPDさんの「で、降りてきたお前は何ができるんだ?」のコメント、染み入りました。自分のクルマ感、根本的に変わりそうです。こうなると軽トラもありだな。空荷の軽トラ楽しいんですよね。皆様,数々のご教示ありがとうございました。 — [IR0430] 2006-12-17 16:23:31 (日)
-クルマ界のイチロー。いいですね、大賛成です。イチロー・ショックならぬスバル・ショックを世界に与えることができたらどんなにすばらしいかと思います。イチローという具体例を示していただいたことで私もまた新たな目を開くことができました。IR0430様、Tanac様ありがとうございます。それからHCPD様のコメントは泣ける!読みながら膝を打つこと頻りです。こうやって熱く議論してもらえるスバルは幸せなメーカーですね。でも当のスバルはこんなこと言われてるの知らないんだろうなぁ。実際スバル自身がどう考えているのかそれが一番気になるところではあります。 — [<G>] 2006-12-17 19:37:52 (日)
-皆様の熱く真摯な議論に深く感銘します.特に,HCPD様のご意見には大いに共感するところであります.さて,些か旧聞に属しますが,<G>様が言及されています「スバル自身がどう考えているのか」に対する回答が, 2006年9月12日のResponseに,森富士重工社長のインタビュー記事として掲載されています。詳しくは記事をご覧頂きたいのですが,そこでは「スバルのクルマ作りが市場とずれて来た」と率直に認めた上で,これからのクルマ作りを「作り手の論理」優先から「お客様の立場に」へ転換すると述べてます.具体的には,R2に始まったデザイン路線については「ユニークさを求めるあまりにチャレンジが行き過ぎて従来のユーザーを置き去りにしてしまった.」と断じる一方,「ウチの技術陣は黙っていても『走り』のクルマを作るが,お客様の要望は『走り』だけでなく環境・安全・コンパクトカーもある.」と現在の『まず走りありき』からの脱却を求めています.後日,他所でも改めて同様なコメントを述べていますことから,これからのスバルの「クルマ作り」が大きく変わることは確実なようですが,「お客様の立場に」立つあまり,「カッコや利便性がよくて走らせると速いけど,降りると印象が薄い.」クルマ作りとならないことを祈るばかりです.しかしながら,自分としては残念なことに,今後の新開発車にはアルミ外板を使用しないとの報道が先日なされました(コストカットのため).と云うことは,来年夏に発売される新型インプレッサではボンネットフードにアルミが使われないという事になります.自分としては,NA車には必要ないとしてもターボ,特にSTI仕様車には『走り』への拘りの一つとして引き続きアルミを使って欲しいのですが,残念です.願わくば,森社長が背負って立つ「お客様の立場」が基本重視・本質追及でありますように. — [うしお] 2006-12-25 22:21:38 (月)
-うしお様、ありがとうございます。このレスポンスの記事は見ておりました(レスポンスは登録しておりますので)。
私も振り子の揺り返しを危惧した次第です。輸出は絶好調なので、車の位置付けが「家電製品的」になっている市場の「お客様」の立場にスバルがすべて対応しなくてもいいのでは・・・(というかしてほしくない)
マルチピープルムーバーですが、(オデッセイ+ストリーム)/2のような感じで、是非日本市場にもディーゼルを・・・
あるいは、http://www.nikkei.co.jp/style/quick/0131/index.html(シトロエンさすがです)このミッションはカーグラでも絶賛ですね。フランス勢はロボタイズMTにすべきなのは私も賛成です(プジョー1007参照)。
アルミの確保は国の仕事なのでは。タウンミーティングの質問者の手配やタクシー代のごまかしとかじゃなくて・・・こういう仕事をエリートにやらせないと(道州制要)
こうなると、BP/BLは一段とマスターピースになりますね・・・大丈夫です。年末ジャンボは買ってあります(^_^;) — [Tanac] 2006-12-26 06:55:40 (火)
-ハイ、大丈夫です、SUBARUの30万円クーポンキャンペーンも応募済みです(^_^;) ・・すでに過去2回落選してますが。&br;なるほどご紹介の記事見るとBPの方向性となんとなく一致するものはあるのですね。一連の議論で収束した「クルマばっかりえらくならず、家電的にもならず」をぜひ望みます。アルミ使わない記事、私も見ましたが、真っ先にスバルが表明したのがちょっと残念・・ — [IR0430] 2006-12-26 12:12:44 (火)
-親方こと自動車評論家国沢光宏さんのHPでもこのアルミボンネット廃止記事についてコメントされていました。国沢さんの希望的観測のようにアルミ以外の新素材への変更で軽量化を達成するということであれば良いのですけれど。https://kunisawa.net/category/car/car_latest-information/ — [<G>] 2006-12-27 20:29:31 (水)
-スバルはB9トライベッカの日本導入を見送ったりでネガティブなニュースが続きますね。 — 2006-12-28 18:16:58 (木)
-ただ、スバルは今までも数々の修羅場をしのぎ、追いつめられた時こそ、底力を発揮してきた様に思います。来年はインプレッサやフォレスターが生まれ変わります。個人的には期待を込めて、暖かく見守りたいと思います。 — [カズ] 2006-12-28 18:23:24 (木)
-カズさん、ありがとうございます。 車の「日本市場」がネガティブではありますが、輸出はむしろ各社「いい」ようです。 SUVの「イチロー」B9もこれでは日本には来れないでしょう。&br; 「田中宇の国際ニュース解説」http://tanakanews.com/index.htmlでもアメリカ破綻説が展開されていますが、車のイチローを目指すスバルは欧州でも生産した方がいいのでは・・・(B9トライベッカがウクライナで売れているというニュースも見た事があります)。北米の工場でカムリを作るから回せないという解説もありましたが、B9はいい車なので、エンジンのラインアップを広げて(2500ターボ、ディーゼル)戦略車にしていくべきだと思います。 — [Tanac] 2006-12-30 06:58:47 (土)
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