腰痛

方法

ここでは相手に施行する具体的な手順をご紹介します。

まず、キーポイントを探します。がメインの腰痛なら手首、というように反対側になります。下図のように、橈骨という骨の突起を触知して、その約7~8mmほど中枢側(肘の方)に相対的に凹んでいるように感じる場所があります。点と言うより「大体そのあたり」と言う感じで大丈夫です。

SAfig5.jpg

そのキーポイントを軽く押さえながら、次にファンクションポイント(FP)を探します。下図の線のように肘から手の方に向かって(親指側の筋肉の上から押す感じ)押しながらポイントを探していくと急に痛くなる所があります。そこがファンクションポイントになります。

SAfig2.jpg

腰の上の方が痛い場合は上の写真の右側(肘側)、腰の下の方が痛い場合は写真の左側(末梢側)になります。写真は比較的低い(足側の)腰痛の時の FPです。高い位置の腰痛(背部痛)でFPは肘の高さ付近になります。疼痛が背中の場合は、ファンクションポイントは肘より上の場合もあります。
2~3カ所のFPを処置するのが普通なので、図の付近をいろいろ探すようにしてください。

この、ファンクションポイントが良い場所であるかどうかは、実は押されている本人が一番分かるのです。慣れてくると押してる方も他と違った凝り具合が分かるようになります。

押されて急に痛がるポイントが見つかったら、そこがほぐれるように(押されている所の痛さが軽くなるように)ぐりぐりとほぐします

私は下図のようなボールペンの頭を使ってほぐします。

SAfig3.jpg

この処置をすると、押されている人は「いたたた・・・やめて、やめて」と言う感じなります。おとなしく座ったまま「そうねー」などと言えるようではポイントが違うかもしれません。他の所と違ってビリっとくる感じです。
確認ですが、痛がるのは押されている所(この場合は肘の付近)です。腰はこの時点では関係ありません。

痛がるポイントがほぐれても安心しないで近くに別のポイントがないか探してみます。見つかったら、同様にぐりぐりとほぐしてください。

押しても妙に痛がるところが無くなっていると、腰痛の方が軽くなっていますよ。

ぎっくり腰後、時間がたってしまって凝りが激しい場合などは、ぐりぐりとほぐす方がかなり疲れるほど、ほぐすのに力が必要です(凝りが強く、FPが多い)。

ご自分で自分に施行するには、2カ所のポイントが遠いので、キーポイントの方をどなたか他の方に押さえてもらうといいと思います。

注意!

ファンクションポイントが上手く見つかった場合、信じられないような鎮痛を体験しますが、これは痛み止めの注射をしたようなもので、原疾患(急性腰痛症)の治療ではありません。いくら効いたとしても、元々の治療(コルセット等の安静処置)が不要になったわけではありません。原疾患の治療を中断してしまうと悪化させてしまいます。

(この方法は、骨転移による背部痛や腰痛にも効果があるようです。ぎっくり腰等の腰痛では3日間ぐらい効果があることもあるようですが、骨転移で は効果の持続が短くなる傾向があるようです。しかし、ご家族がこれを施行して少しでも鎮痛が得られれば、有意義だと思われます。)

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