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大雪 7大学救済なし

入試の機会の公平性

平成26年2月28日の山梨日日新聞より、

「県教委によると、15~18日に入試が行われ、受験できなかった県内の高校生がいる大学のうち再試験の実施や試験日程の振り替えを決めたのは・・・20大学(延べ46学部)196人の高校生が救済された

一方、再試験をしないのは明治大、東京理科大、産業医科大、名城大、慶応大文学部、日本大生物資源学部、埼玉医大。」

以下、その説明。

明治(農・商・総合数理学部):「公平性の観点から、同じ学部の入試を別の条件で行うのは適切ではない。」

東京理大(薬理・理工学部):「雪の中でも受験に来た人がいた。受験状況から見て再試験は考えていない。」

産業医大(医学部):「公正な競争ができない。医学部は定員を超えて入学させることができない。」

名城大(農学部):「他大学で3年前にあった大雪で再試験をしていないことを踏まえて。受験生本人の了承は得た。」

慶応大(文学部):「当日に雪と東横線の脱線事故の困難の中でも、試験に臨んだ受験生がいるため。」

日本大(生物資源学部):「第2期の試験で振り替えできる日程がないため。」

埼玉医大:「正規の試験と同レベルの問題を作成することが不可能。公平性を考えた。」

 

私事ですが、スティーヴ・ビダルフの「男の子ってどうしてこうなの?」による思春期以降にかかわるべき年長の父親ではない男性・・・塾の先生方と有意義な係りを得られたことは幸運だったかもしれません。

単に学習だけでなく、価値観にもプラスになる指導をしてもらえたと思います。

その中で日本が誇るべきことの一つに、「受験の機会の公平性」の説明がありました。

その国の最高レベルの教育を受けるのに、常識的な受験料を払えばだれでも受験することができる・・・これは、必ずしも世界的に一般的ではない。私は多感な時期にこのような概念が入ったのでこの国のそのような状況を誇りに思っていました。

前述のいくつかの学部のコメントに、この国の誇りとするべき概念が大切にされていないものがあることは残念なことです。確かに公正さの確保は大変かもしれません。しかし、それを乗り越えて「受験の機会の公平性」を確保するのか、あきらめるのか・・・

個人的にこれらの学部を銘記したいと思います。

 

(もし、息子たちがこれらの学部を受けることになったら?)

もし、あの時の雪のように県全体が孤立する事態(5人が死亡)になったら貴学部はどのように対応されるでしょうか・・・と質問しなくて済むような除雪体制を県が整えるのが先です。

 

 

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