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【試乗】スバル・インプレッサ スポーツ 2.0i-S

「レオーネ⇒レガシィをもう一度やる」とはこういうこと

今回の試乗の前にすでにスタッフの口からこのセリフが何度も出てきていたので、正直耳に○○でした(^_^;)

(ゴルフを超える・・・)

日本車ファンとして、私もそれを悲願としていたのかもしれません。

しかし、本当にそいう日が来ると・・・案外 \(^o^)/とはならない事に戸惑いました。

 

(相手はゴルフではない?)

改めて考えれば、ゴルフ(VW)とはコンセプトが違う・・・(SUBARUが目指すべき対象ではない?)

 

内容を確認せずにインプの記事が載っているのではと先走ってしまいましたが、カーグラフィック誌(12月号)では、先にレヴォーグSTI SportがVW、プジョーと比較テストされていました。

そこでは、レヴォーグ(およびゴルフ・ヴァリアント)はプジョーの後塵を拝していました・・・

(そう、相手はプジョー?)

 

以前、BP/Lレガシィのマイナーチェンジモデルに試乗したときにそのようなことを書いたかもしれません。軽量化と剛性がこれまでにない次元で両立すると、(良い意味で)それまで経験したことのない乗り味になるので、

「そう、これこれ!」とはならない・・・

同じ状況でも、結果が(良いほうに)外れることが続くと、分析と理解が必要に・・・

直近に同じコースで試乗したレヴォーグSTI Sportの経験も、それらを要求してきました。

でも、インプレッサはSUBARUのエントリーモデルでありスタンダードモデルだということを確認することで、素直にそれらを歓迎することができるようになりました。

(途中まで本気でレヴォーグと比較していました)

私にとってこの静かさは大歓迎です。少し音に敏感なところがあるので・・・サスペンションに不意の入力があるようなときに、このインプレッサはかなり想定外に音を含めた振動が起きません。その看守により集中しても、入力の後にボディー側が揺すられることがほとんどない?

そんなはずはない・・・とはじめ不自然な感覚なのですが、でもそれはあるべき姿なので、受け入れてしまえば理想的な状況にほかなりません。

18インチ40プロファイルタイヤのアドバンスポーツとの相乗効果なのでしょうか・・・

正直レヴォーグの時と同じことをしても、「踊り」ません・・・踊らせようとして戻るときに、いえ、より正確に言うと「戻り」を感じない・・・

(反復横跳びをしているはずなのに、普通に歩いている?)

でも反復横跳びになっていることは分かる・・・切り始めは実はかなりシャープに反応しています。でも、その時にロールとのバランスは・・・といういつものモニターの発想が起きない・・・

これらもはじめは「不自然」になりかねないのですが、これはBPの時にも書いたと思うのですが、それは

ニュータイプだから

スタッフの言を借りると、スキーでウェーデルンができない人がそのスキー板だとできてしまう・・・魔法のように勝手に車がやってしまうのではなく、操作に対する反応を時間がゆっくりになったかのように感じられる・・・そして思い通りに動く・・・

少し落ち着いてみると、この次世代のハンドリングを持つ車のステアリングホイールは、アクセラの革と違って一つ下のグレード・・・

そう、これはスバルのエントリーモデルなのです・・・でもタイヤはアドバン・スポーツ(^_^;)

気になっていたシートは、サイズはむしろ大きいと感じました。うれしかったのは、はじめ座面を下げすぎてちょっと戻すという調節をできたこと・・・結果的にシートのことを試乗の途中で意識することはありませんでした。

順番としてはこちらが先でした。ブレーキのタッチ!これは長くスバルに乗ってきた人はすぐに分かるはずです。私は歓迎です。これに慣れればいいことなので・・・ブレーキそのものはこれまでも良かったのだと示すことになったのでしょうか。雪の時の靴でも・・・とか言い訳せずにシンプルに言えますね、いいブレーキです。

ウィンカーレバーの戻るときのカッチリ感もこれまでにないもの・・・(これはレクサスでもなかったのでは?)

パワステの手応えはレヴォーグSTI Sportの時よりも好ましいと感じました。全体とのバランスもあるのかもしれませんが、あちらよりもわずかに湿度を感じます(この革でも)。

A型のレヴォーグで頻発した2時くらいで保持するコーンリングの時に重さがふっと抜ける感じは、1回しかありませんでした。いえ、上出来なのでは・・・相棒は結構出ます(レヴォーグSTI Sportもここは改善しています)。ハンドル自体の操作感は全然重くありません。もっとどっしり感があっても走りの「格」にふさわしいと思うので、私は軽いと思います。

 

SUBARUのエントリー、スタンダードと言ってきましたが、この車の試乗を終わった時に正直に感じたのは、スバル車に対して、一般的に言われてはいますが、私もやっとそれを感じました(^_^;)

(駆動がもっと・・・)

先日のレヴォーグの時にも、感じはじめていました・・・

 

(もし、相棒BR9のNA2.5Lがこれに載ったらけっこうよくなるのに・・・)

ふとそう感じました。そこから逆に考えたら見えてきました。

 

低速トルクを無理に補っているから不自然さを指摘される・・・

であれば、フォードのEco Boost のような、湧き上がるようなトルクがあれば・・・今度はエンジンがミッションを助けてあげる番?

(相棒BR9ではミッションに対して物足りなさを感じる事が少ないので・・・)

あるいは、

「え~、○○のおかげでCVTのくせがなくなっちゃった!」となるような新機軸・・・アイサイトのような起爆剤になるに違いありません。

 

このSGPを意のままの駆動制御(すなわちMT)で走らせたら・・・

それと、今後のSGPにどのようなエンジンが載っていくのか、本当に楽しみにしたいと思います。

 

ちなみに、いただいたアイサイトミニカーが長男(中3)に入りました・・・

いろんなものを並べて止まるかどうか大会、になってました(^_^;)

「この車はなんていうの?」スバル車の名前を訊いてきたのははじめてかもしれません。

(「インプレッサ」より「アイサイト」の方がふさわしかったでしょうか・・・)

 

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