今の日本はあの子を救えないのでしょうか
私の下の子は2歳ですが、体重が15kgありますよ。拓夢ちゃんを7kgにした両親は、たとえ死ななかったとしても社会的には無用ですよ(敢えて言います)。
こういう話はたまらないというか、もうたくさんなのです。
このようなニュースというのは、社会的に再発予防になるために報道されると理解しているのですが、こうたて続けに曝されると、現実逃避のために思考停止になってしまいそうです(それであえて書くことにした次第です)。
このような事がこれだけ続くというのは、病的であり、それも緊急を要する事態だと理解すべきなのではないでしょうか。
この事態に、児童相談所は本当に対処できるのでしょうか。
たまたま数か月前に、私のいる県の児童相談所の所長と会いました(その人の業務外でしたが)。子供にとっては優しそうな人ですが、このようなふざけた親に、一喝入れるようにはとても見えませんでした。
私は、この緊急事態では虐待の基準(子供を守る基準)を大きく変える必要があると思います。
ちょっとコンビにいく時に子供だけを家に置いていったら、虐待の疑いがかけられるとしたらどう思われますか。
「えー」ですよね。でも、アメリカは州によってはそうらしいですよ・・・。これが、社会が子供を守るということなのではないでしょうか。
「このご時世に虐待と勘違いされるような事をするな!」という空気にならないと救えないんじゃないでしょうか。「緊急事態」という周りのバックアップが必要だと思います。
「それでは児童相談所に甘い」という指摘はそのとおりです。でも、とにかくもう一人も死んでほしくない・・・
私も「国立」が付く所にいた事があります。事務方が責任を取らないようなシステムは巧妙すぎて苦笑いするしかありませんでした。役人個人はいい人が多いのにシステムになるとこうなってしまうのは、富国強兵のために大久保利通(薩摩)が作ったものだと鈴木寛参議院議員に教えていただきました。
児童相談所の事務的スタッフは、ほとんどがただの人事異動による従事と思われます。あまり大きな意味でシステムの改善を第一に唱えるのは、この緊急事態では逆に無責任だと思います。
(しかし、あちこちでシステムの歪みが出ているので、そろそろ大久保の造った官僚組織を再構築しないとならないのでは・・・大久保には竜馬だと思います。)
お姉さんが施設に保護されているのに、その弟を死なせてしまう国より、子供だけで家に置いておくと警察に怒られる国のほうが・・・この点については、私はいいと思います。