NAVI誌通巻300号記念の付録、ダイナミック・セイフティ・テスト(DST)のDVDは楽しみにしていました。
以前、富士スピードウェイで行われたレガシィの体験試乗会で、清水和夫さんが駆る「踊るB4」を見た事があります。そのコースは「ダイナミック・セイフティ・テスト」のダブルレーンチェンジに似ていました。
「同じドライバーによるダブルレーンチェンジの挙動を動画で比較することができる!」
私にとってまたとないリファレンスができると期待していました。
DVDを再生して映し出された車の挙動は私の想像した、すなわち「踊るB4」のような挙動ではありませんでした。私が少しかじっていたアルペンスキーでいえば、ターンとターンの間が繋がっていないものもあれば、次のカーブに間に合わないでクリアするのがやっとというのも結構ありました・・・
同じレガシィB4 3.0RがDVD中のアーカイブに出て来て、やっと勘違いに気付きました。
「富士の時と進入速度が違う・・・」
NAVIのダブルレーンチェンジは富士の時より厳しいアタックなのだ、と理解を修正して再度アーカイブを見ると(重いBGMが笑えるのですが・・・)色々な事が見えてきました。
ダブルレーンチェンジはアルペンスキーにおけるスラローム(=回転)のフルアタックに相当するのではないでしょうか。当サイトで試している、カーブにフロント荷重下で多めの角付けでアプローチし、多い分をトラクションによるアンダーで調節するFFのコーナリングでも、GS(大回転)でしかないと思います。当サイトでは検討が及ばない領域であり、DSTのダブルレーンチェンジは今後も注目したいと思います。
総論的な事ですが、DVD中のダブルレーンチェンジで路面がウェットの時があるのです・・・私の場合ウェットとドライでこれだけのアタックをした際にどのような差が出るかを解析してモニターすることは思いもよりません。ちなみに当サイトではGT-R(R35)以外はすべてドライコンディションでの試乗です(今後も試乗はオール・ドライで行きたいと思います)。
各論的な検討は「ダブルレーンチェンジの動画」に示します。