お天道様は見ている
asahi.comが以下のように伝えています。
「山梨日日新聞社(本社・甲府市)の小林広・前論説委員長(56)が他の新聞社の社説を盗用していた問題で、同社は20日、社内調査の結果をまとめ、新たに社説15本に盗用があったことがわかったと発表した。同社は20日付で小林氏を懲戒解雇。西川勝仁常務は取締役に降格、今村睦編集局長は減俸20%3カ月の処分とする方針を決めた。野口英一社長は辞任を表明した。社説の掲載は21日付から当面休止する。」
この報道をNHK9時の全国ニュースで聞いたとき、最近子供としている「犬棒かるた」のある諺が思い浮かびました。
「天知る地知る」
このサイトでは、この地方メディアについて少し触れていました(ヴァンフォーレ参照)。
前社長はジャーナリストで、親族会社のピンチヒッターとして無私の経営をされ、社を大きく発展させ、紐もつけずにお返しになりました。ヴァンフォーレはまさにその社長によって始められたのです。
現社長への交代後、前社長への対応は残念なものだったと聞きます。
J2連続最下位の頃、同社がとったスタンスをお天道様は見ていたのです。
僭越ですが、前社長に感謝の念なくてはこの組織の幸せはないのです。
「天知る地知る」
自戒の念も込めて銘記いたします。
このサイトにおいて考えてみても、盗用は本末転倒なのです。書くためにではなく、伝えたい事があるから書くのだと思います。盗用した論説委員の方は文章を読み書きする事が人一倍好きだったはずです。書く事が楽しかったであろう物書きの初心に帰っていただきたいと思います。
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社説再開は当たり前? [Tanac] 2007-07-11 16:33:08 (水)
この新聞の社説は以前と変わりました。
まず、署名付の論文となりました。ただ、社説の3~4割ほどは共同通信社によるものです。その新聞の「社説」が共同通信によるという意味がわかりません。別に解説というような位置付けにすべきなのではないでしょうか。
オリジナルのものは必ずしもスピードに拘らなくなりました。その話題に関連した県内関係者のコメントが入る事が多くなりました。これは歓迎したいと思います。
しかし、一番問題なのはこの不祥事から社説を再開するにあたり、何のあいさつもなかったと言うことです。前代未聞の事態に対してどのように対処するのか見ていたのですが、そんなことなかったかのように何の断りもなく社説は再開されました。
これは残念でした。もし機会があれば前社長にこの再開について所感をお聞きしたいところですが、むしろそれを一番忸怩たる思いで見ていらっしゃるのかもしれません・・・