撮影したビデオを見て3人は笑っていましたが、私は裏で感心していました。
曲目はクシコス・ポスト(運動会の定番)
前日、目立つところの音をはずすドリフのネタを面白がってやっていましたが、本番の出だしでまさかやるとは・・・
妻は会場では音を外したのは気が付かなかった、というのです・・・緊張していて音が聞こえていなかったようです(^_^;)
でも、気が付かなかったのは長男が表情に出さなかったからとも言えます。
気が付いてしまった私は、毛が逆立ち「頑張れ!」となっていました・・・
音には定評のあるホールで、ピアノも良いものとのこと・・・途中、ちょっと聴かせる感じも出してくれたし、止まる事もなく、キャリアが浅い割にはまあまあだったのではないでしょうか。
大パパに促されて花束を渡しに行った次男は感極まったのでしょうか、舞台にほとんど上がるようにして言葉をかけ、長男も良い表情でうなずいていました。
(「あの時はお互いを思いやっていただろ」用写真が撮れました・・・)
席に戻ってきて第一声が、
「次の発表会もできそうだよ・・・」一つ壁を越えたのでしょうか。
会場に着く前の車内ではさすがに緊張してきて、出発したばかりなのに、
「もう、見える?」
あれが中田の行ってた韮崎高校だよとそらしても、
「中田?中田って中日の中田?」(それは情報の関心度が一般とズレてるぞ・・・)とぼけた直後に、
「あー、ピアノなんて始めなければよかった・・・」といっぱいいっぱいになっていました。
思っていたよりホールが小さいのを見て、安心したそうです(どういうところで弾くと思っていた?)。
本番の出だしで音をはずしたとき、表情が変わらなかったけどどういう心境だったのか訊くと、
「挽回してやろうと思った・・・」
大したものです。囲碁の経験が生きているのでは・・・(そうだな、あの状況で一番良い対応をしたのかもしれない)
その前向きに立ち向かった姿に、最近ちょっと血圧が上がったくらいでジタバタしていたわが身を恥じました。
帰りの駐車場で出演者の家族のフェラーリが良い音をさせていましたが、息子の音色の余韻にそれは割り込んできませんでした。